火曜日, 3月 25, 2003

[更新状況]

drwxr-xr-x に[詩集]ALLEN GINSBERG Collected Poems を追加しました。


月曜日, 3月 24, 2003

[更新状況]

drwxr-xr-x に[雑誌]GQ Japan No.86 特集 アンディ・ウォーホルを追加しました。


日曜日, 3月 23, 2003

[アルゼンチンのゲイ・ライツ、正式に施行]

以前も書いたアルゼンチンの新法──同性カップルを正式に認知し、異性カップルと同等の権利を与える──が4月より正式に施行される。

Gay rights landmark [LATIN AMERICA PRESS ]
(一緒に掲載されている画像がキュート)

オランダやベルギーのように結婚、養子縁組は認められていないが、この法律が画期的なのは、南アメリカというカトリックの影響の強い地域で同性愛が「法的に」認知されたこと、さらにこの法律によって、結婚していない「異性愛者」、つまり「シングル・マザー」(「未婚の母」)等の言葉でラベリングされ、社会的な差別を受けていた人たちへの偏見も解消されることにある(実際に、就職等の差別があったらしい)。

国会議員でゲイ・ライツ推進派のRegina Kluz さんは、「これは(法律の施行)はとても重要なことです。なぜなら同性愛について偏見や先入観なしに話し合え、オープンな議論ができるからです」と語っている。



土曜日, 3月 22, 2003

[更新状況]

Iron Gate に三島由紀夫『獣の戯れ』を追加しました。


[更新状況]

LINK 2 LINK に、こうじさんの”International GAY community”を追加しました。



金曜日, 3月 21, 2003

[イギリス、ゲイ兵士のパートナーへ遺族年金支給]

昨日、アメリカにおけるゲイの兵士への差別待遇について書いたが、今回のイラク攻撃にアメリカとともに参加しているイギリスは、180度違う。

Same-sex partners of UK servicepeople will qualify for war pensions [Gay.com UK]

記事によると、イギリス国防省は、今回のイラク攻撃に参加しているゲイ&レズビアンの兵士が戦死した場合、(同性の)パートナーに対し、戦時年金を支給することを発表した。イギリスでは同性結婚は認められていないが、それに順ずる制度が施行されており、「実質的関係(a substantial relationship)」を重視した結果だ。

このイギリスの決定は、もちろん喜ばしいことであるが、しかし本当に喜ばしいことは、早く戦争が終結し、無事パートナーと再会することに決まっている。

木曜日, 3月 20, 2003

[ゲイ兵士の秘められた(秘めさせられた)送別]

クリントン政権の「妥協策」("don't ask, don't tell" policy)により、兵士のリクルートの際、面接官はセクシュアリティを質問しないこと、そして本人も自分が同性愛であることをカミング・アウトしない限り、ゲイ&レズビアンはアメリカの軍隊に所属できる(「とりあえず」職業選択の自由は守られる)。

しかし戦争が始まり、多くの「異性愛」の兵士が家族や恋人、パートナーに見守られながら前線に向かっていくのに対し、「同性愛」の兵士は、その「送別」を隠さざるを得ない。

Partners of Gay Soldiers Bid Farewell in Secret [gfn.com]

この記事では、J.Rという匿名のゲイの兵士が、"don't ask, don't tell" policyにおける問題点を指摘する。ここでは些細なこと、例えばストレートの兵士のようにガールフレンドからの手紙がこないことが、同性愛を怪しまれる原因となり、昇級にも影響するどころか、軍から放逐されてしまう。

だからJ.Rはパートナーから手紙を受け取ることもできないし、異性愛の兵士がするようにパートナーの写真を携帯することもできない。かわりに友人の女性に手紙を書いてもらい「カモフラージュ」する。

J.Rは言う。わたしたちは閉まったドアの内側で、(前線に旅立つのに際し)、密かに、パートナーに別れの言葉を言う、と。





[南アフリカ、ゲイ・カップルの権利を認める]

かつてアパルトヘイト政策を行い、人権抑圧の非難を受けていた南アフリカは、今では日本よりも遥かに人権尊重の国になった。

Equal benefits for SA gays [BBC NEWS]

記事によると、アフリカの高等裁判所は、ゲイ・カップルに対し、異性カップルと同等の経済的支援(例えば年金等)を制定した。
もともと南アフリカでは憲法により、性的指向による差別は禁じられており、また昨年には「恒久同性パートナー」(permanent same-sex relationships)に対し、養子縁組も認められていた。そして今度の裁判所の決定により、ほぼ異性カップルと同じ権利が同性愛者にも与えられたことになった(ただし「結婚」はまだ認められていない)。






水曜日, 3月 19, 2003

[更新状況]

drwxr-xr-x に『夜想18 フィルム=オブセッション』を追加しました。


火曜日, 3月 18, 2003

Iron Gate に生垣真太郎 『フレームアウト』を追加しました。


日曜日, 3月 16, 2003

[更新状況]

Iron Gate に林好雄・廣瀬浩司 『デリダ』を追加しました。



金曜日, 3月 14, 2003

[更新状況]

drwxr-xr-x に instinct FEBRUARY 2002 を追加しました。


水曜日, 3月 12, 2003

[更新状況]

drwxr-xr-x に[雑誌] WAVE 5 を追加しました。


火曜日, 3月 11, 2003

[更新状況]

drwxr-xr-x に[映画パンフレット] 『ヨーロッパ ヨーロッパ──僕を愛したふたつの国』 を追加しました。


日曜日, 3月 09, 2003

[更新状況]

drwxr-xr-x に「鳩よ!No.81 特集 ランボー」 を追加しました。




土曜日, 3月 08, 2003

[更新状況]

Iron Gate に池田晶子『さよならソクラテス』を追加しました。


金曜日, 3月 07, 2003

[セバスチアン・ジャプリゾ死去]

THE GUMSHOE SITE によると、『シンデレラの罠』の作者セバスチアン・ジャプリゾが、3月4日、亡くなりました。71歳でした。
『シンデレラの罠』を最初読んだときの興奮は今でも忘れられません。
ご冥福をお祈りいたします。


火曜日, 3月 04, 2003

[正常と相貌盲について]

OKさん「だれもかれもがとち狂っている」?を読んで、どーしてもひとこと言いたくなったので書きます。

OKさんが書いている(笠井潔の意見を敷衍しての)

”馳星周の世界観は彼らに較べると古臭いのではないかと結論していたように記憶している。これは馳星周の煽り調子の「断言」におぼえる居心地の悪さを説明していて(……)”

というのは、要するに「精神分析医」のやり方と同じで、「とち狂った患者」に対して、「正常を自認する視点」で持って絶対的な「権力」を行使していることへの疑問と通じるように思える。だからこそ、馳星周の作品はある意味「エンターテイメントとして」成功しているのであるが、『オイディプス症候群』でフーコーを登場させ、「権力論」を提示した笠井氏はそこが引っ掛かっているのではないか、ということが一つ。

そこで吉野氏のゲシュタルト心理学の図版(ルビンの壷)の見え方の問題だけど、あれはある意味「恐ろしくはないはず」だと思うけど。というのは、同じような反転図形「ウサギ-アヒル」を使ってウィトゲンシュタインが「相貌盲(人)」──ウサギに見えたりアヒルに見えたりという反転体験が起こらない人─の考察で、彼は”実は「正常な人」はみんな相貌盲だ”と言っているからだ。要するに図形を見て(図形の上での)「ウサギ-アヒル」を反転することは、まあみんなある程度できるけれど、これが実生活での「ウサギ-アヒル」問題は、なかなかその反転を「知覚」し「理解」することが困難であるからだ。

これはさすが「同性愛者」であるウィトゲンシュタインならではだと思う。
例えばこの反転図形を、日常生活上で、「異性愛者」(ウサギ側)と「同性愛者」(アヒル側)として見た場合、どれだけ「反転」できるか、ということを考えればわかりやすいのではないか。つまり「異常とされる側=同性愛者=アヒル」は「相貌」を「意識」するが(相貌知覚)、「正常とされる側=異性愛者」はほとんど「相貌盲」ではないか、ということだ。つまり実際の「現実の」社会(異性愛至上社会)では、「相貌盲」は「恐ろしくない」はずだ。

ついでながら、このウィトゲンシュタインの「相貌盲」に関して永井均は面白いことを言っている。

”意味体験や相貌知覚を通してウィトゲンシュタインが考察した問題は、いわば「本質直感」の問題であった。彼は対象の新たな相貌が現われてくる体験を「相貌の閃き」と呼んで、「なかば視覚体験なかば思考」と評した。つまり、そこには何であるか(本質)が閃く(体験される)、というニ側面が含まれており、したがって、本質を理解できても知覚することができない表情盲性の相貌盲と、対象の諸属性は知覚できても内的関係(本質)を把握することができない解釈盲性の相貌盲が考えられるわけである”(『ウィトゲンシュタイン入門』、ちくま新書)

日曜日, 3月 02, 2003

[更新状況]

Iron Gate に大江健三郎 『性的人間/セヴンティーン』を追加しました。



金曜日, 2月 28, 2003

[更新状況]

drwxr-xr-x に「インターネットマガジン2003年2月号」を追加しました。


木曜日, 2月 27, 2003

[更新状況]

drwxr-xr-x に「グルーヴィー・ブック・リヴュー2001」を追加しました。

日曜日, 2月 23, 2003

[更新状況]

Iron Gate にプラトン 『クリトン』を追加しました。



金曜日, 2月 21, 2003

[更新状況]

drwxr-xr-x に展覧会「ドイツ表現主義の芸術」を追加しました。


火曜日, 2月 18, 2003

[更新状況]

Iron Gate にプラトン 『ピレボス』を追加しました。



土曜日, 2月 15, 2003

[更新状況]

Iron Gate にプラトン 『パルメニデス』を追加しました。


金曜日, 2月 14, 2003

[欧州最大のゲイ・フェスティバル、マンチェスターで開催へ]

今年の夏、イギリスのマンチェスターで10日にわたって「ユーロプライド」が開催される。そしてそのハイライトが水泳競技になるようだ。

Europe's biggest gay festival to be held in UK [The Gurdian]

世界で最初に産業革命が起こったマンチェスターは、現在では、ヨーロッパ最大のゲイの街に変貌した──そんな書き方がガーディアン紙らしい。ソツなく、マンチェスターに関して、ユーロプライドに関して、纏めてある。記事によるとこのゲイ・フェスティバルは、エキゾティックなパレードに始まり、映画祭、各種問題(政治や健康)についての討論会、スポーツ競技など様々な催しが開かれる。しかも10日間というのが凄い。


木曜日, 2月 13, 2003

[EU、同性結婚後押しへ]

ストラスブールで開かれている欧州議会で、同性結婚を各国に促す議案が認められた。

Euro Parliament Backs Gay Marriage [The Data Lounge]

現在EUの中で、完全に同性結婚が認められているのが、オランダとベルギー。フランスやドイツ、北欧では結婚に準じた同性パートナー制度がある。逆に何もない国がイタリア、オーストリア、ギリシア、アイルランド、ルクセンブルク、スペインで、これらの国には(パートナーに対する)病院の面会の権利すらないという(無論、日本もそうだ)。

こういった国によるバラつきを是正しようというのが、今回の提案となっており(例としてオランダ人とイタリア人が現在「結婚」した場合の「不都合」が書かれている)、欧州全体としてゲイのリレーションシップを法的に保護する方向に動き出した、ということだ。


水曜日, 2月 12, 2003

[Dell Dude、逮捕される]

日本でもつい最近、作家の中島らもが捕まったけど(といってもらも氏については別に何の関心もないけど)、アメリカでは、ゲイにも人気のデル・デュード( Dell Dude、デルPCの宣伝ボーイ)ことベン・カーティス君がマリファナで逮捕されちゃった!

それで2CHほどでもないけど、アメリカの掲示板でも槍玉にあがっているよう。
http://www.tubescanboard.com/showthread.php?postid=132479#post132479








火曜日, 2月 11, 2003

[英国初、ゲイの裁判官誕生へ]

ゲイを公言しているエイドリアン・フルフォード氏(Adrian Fulford、49歳)が、国際犯罪裁判の英国代表に指名された。英国史上初のオープンリー・ゲイの裁判官就任となる。

Britain Gets First Openly Gay Judge [Gay.com UK]

記事によると、フルフォード氏は10年前、雑誌 Gay Times のインタビューで自分のセクシュアリティについて語り、(どうでもいいと思うけど、笑)現在、スペイン人の学生と同棲しているという。写真を見ると、ルックスはフーコー似のスキンヘッドでずいぶんと貫禄があるようだ。



月曜日, 2月 10, 2003

[更新状況]

Iron Gate に三島由紀夫 『サド侯爵夫人』『わが友ヒットラー』を追加しました。


土曜日, 2月 08, 2003

[更新状況]

Iron Gate に谷川渥『だまし絵』 を追加しました。


金曜日, 2月 07, 2003

[ゲイ男性を殺害した犯人、死刑執行される]

1993年、テキサスで23歳のゲイ男性を誘拐、殺害したヘンリー・ダン被告の死刑が、火曜日執行された。

Convicted murderer set to die in Texas

裁判で検察はダン被告が、仲間二人とともにゲイの集まる公園で、被害者を誘き出し、暴行を加えた上、銃で殺害したと主張。被告は被害者のトラックに乗っていたところを逮捕された。被害者を撃った銃はダンのものであると認められた。殺害に加わった仲間のドナルド・アルドリッチも同様に死刑判決。当時17歳だったデヴィッド・レイ・マクミランは終身刑が言い渡された。

一方ダンは処刑前、AP通信に対し、「自分は同性愛者を憎んでいない」と語り、さらに別のインタビューでは、「自分が撃ったのではない。私たちが立ち去ったとき、被害者は生きていた」と述べた。

しかし地方検事局のジャック・スキーン氏はダンの主張を強く否定し、「この事件で最も忌むべきことは、憎悪(ヘイト)だ」と語った。





木曜日, 2月 06, 2003

[更新状況]

Iron Gate に塩野七生 『ルネサンスとは何であったのか』を追加しました。


水曜日, 2月 05, 2003

[ルー・ハリソン、死去]

アメリカを代表する作曲家ルー・ハリソン(Lou Harrison、1917生まれ)が亡くなりました。85歳、死因は心臓発作でした。

Composer Lou Harrison dies at 85 [Gay.com]

ハリソンはシェーンベルクに学び、ジョン・ケージやヴァージル・トムソンらと一緒に音楽活動を行った。その後ガムランなどのアジア音楽を取り入れた折衷的なスタイル──つまり「ハイブリッド」な作品を書いている。

……無論、 Gay.com のニュースになるのに相応しい音楽家であって、記事によると、サンフランシスコのゲイ・パレードに頻繁に参加し、彼のパペット・オペラ「若きシーザー」(Young Caeser)は明快なゲイテーマの作品であるという。また指揮者マイケル・ティルソン・トーマスのために「Parade for MTT」という曲も書いている。

ご冥福をお祈りいたします。

[ゲイを理由に解雇した経営者に対し、千百万ドルの支払い]

ニューヨークの裁判所は、不動産経営者リオーナ・ヘルムズレイに対し、元従業員への約千百万ドル($11.175 Million)の支払いを命じた。理由は、ヘルムズレイがゲイを理由にホテル・マネージャーを解雇したからだ。

Helmsley Owes Ex-Hotel Manager $11.175 Million [Yahoo! News]

Queen Of Mean Must Pay $11M To Gay Worker [365Gay.com]

まあ、何というか、金額の高さにまず驚いた。11Mドルというと、100円換算でも11億円以上。しかし彼女の資産状況、および元従業員へのゲイ差別的な発言、さらには偽証(元従業員がホテルの部屋でセックスパーティを開いていたとか、コンドームが落ちていたとか、ディルドがベッドにあったとか……)が明らかになったことで、この金額になったようだ。プラス、彼女は脱税で収監されていたこともあったという陪審員制では「致命的な前科」も一つの原因かもしれない。






火曜日, 2月 04, 2003

[サラ・ペティットを称えて]

先月亡くなった Out magazine の共同設立者であり、ニューズウィーク誌の編集者でもあったサラ・ペティット(Sarah Pettit)さんを称えて、母校のイェール大学に彼女の名を取った特別奨学基金(fellowship)設立の計画が進んでいる。

Honoring Sarah Pettit

記事によると、ペティットさんの友人であるラリー・クライマー氏が基金設立に奔走しており、すでに大学の許可は得ているという。内容はもちろんレズビアン&ゲイ・スタティーズ関係だ。

Out magazine はファッショナブルなゲイ&レズビアンのライフスタイル雑誌。1992年に創刊され、このときペティットさんは25歳だった。

月曜日, 2月 03, 2003

[ヘイトクライムで死刑適用へ]

これまでアシュクロフト司法長官の名前は、同性愛に冷淡でアタマの堅い超保守派の代表であった。当然ゲイ・メディアも彼のことを批判的に書いてきた。しかし今回は物分りの良い「いい人」っぽい(掲載されている写真も穏やかな感じだ)。
それは二人のレズビアンを殺害した犯人に対し、ヘイトクライムとして死刑が検討されているからだ。

Hikers' Slayings Seen As Anti-Gay Crime [Washington Post ]

Death Penalty Sought In Lesbian Slayings [365Gay.com]

このニュースの意義は、多分、「連邦」検事局が犯人に対して、ヘイトクライムを適用した最初のケースだからということだろう。つまりこのことは性的指向を動機とした犯罪を、アメリカのどこにでも適用できるからだ。記事によると、この法律「Virginia's 1994 law 」は、ゲイ&レズビアンに対して行われた犯罪において、より厳しい処置が認められる、ということだ。

そしてその最初の適用によって、死刑。このインパクトの大きさは、そのまま、この大物保守派政治家の侮り難いパワーの大きさに繋がっているように思える。




WIRED NEWSの「ルネッサンス時代のハッカー——NYでレオナルド・ダ・ビンチ展」 という記事が面白い。現代のハッカーたちがレオナルドに親近感を抱き、彼を仲間だとみなしている、というものだ。

さらにそこから飛んで、メトロポリタン美術館で開催している特別展のサイトもとても見応えがある。テクストが充実しているのはもちろんだが、何より画像のズームイン、ズームアウトが自在に調性できる。さすがだ。

Leonardo da Vinci, Master Draftsman




日曜日, 2月 02, 2003

[更新状況]

Iron Gate にイリヤ・エレンブルグ『トラストDE』を追加しました。


土曜日, 2月 01, 2003

[ゲイの政治家、党首選へ]

カナダの進歩保守党(Progressive Conservative Party)の党首選に、ゲイを公言しているスコット・ブリソン(Scott Brison )氏が名乗りをあげた。

Out Canadian politician to run for party leadership [Advocate]

このニュースが興味深いのは、欧米にはゲイの政治家が多くいるが、どちらかというとその多くがリベラル政党所属なのに対し、このカナダの進歩保守党は、その名のとおりトーリー(Tory)だ。スコット・ブリソン氏の言も「我が友人であり、パートナーであるアメリカ」に同調するスタンスを見せている。

で、ブリソン氏のキャンペーン・サイト。

http://www.brison.ca/

ちょっとカッコイイかも。


[ゲイの消費動向、フォード、トヨタが人気]

アメリカのGLBTコミュニティの消費動向調査が発表になった。

Largest Gay Consumer Study Reveals Automotive, Food and Beverage Preferences [Gaywire]

これによると、ゲイの自動車の購買意欲は非常に高く、特にフォード車が人気らしい(以下トヨタ、シボレー、ホンダ、ダッジと続く)。
また飲食にも金を使い、レストランも多く利用するということで、例えば38%の人が週に2-4杯のワイン(カリフォルニアまたはフランスワイン)を飲む、なんていう統計まで出ている。
だから……というわけで、この調査を行ったシラキューズ大学の研究者は、これらの業種に対し、この調査結果を生かすようアドバイスしている。



金曜日, 1月 31, 2003

[ブルース・ラ・ブルース、サンフランシスコで個展]

「ゲイ男性(と他の人たち)の鼠蹊部から急所にかけて火をつける」映画監督であり写真家であるブルース・ラ・ブルース(Bruce LaBruce )が、サンフランシスコのギャラリーで個展を開くという。

Randy iconoclast[Salon.com]

まあ、ブルースの作品はアート志向のポルノ、ポルノ志向のアート──つまりヌケるアートであり、美的なポルノなので、ギャラリーで鑑賞するのも、違った興奮を呼び覚ますかもしれない(これで「バックルーム」があれば完璧、シャレたクルージング・スペースになるだろう)。
ただ記事にもあるように、写真の多くは「Honcho magazine」のイメージを踏襲しているという。「Honcho magazine」はハード・ゲイ専門誌だ。
それとブルースの恋人がイスラム教徒というのが凄い。


[ベルギー、同性結婚可決へ]

ベルギー議会は、同性結婚(same-sex marriages)を認める法案を可決させる。

Belgium expected to approve gay marriages [Advocate]

記事によると、法案はすでに上院を通過し、下院でも多数の支持を受けている。この法案成立によりベルギーはオランダに続き、同性結婚が可能になる。同性カップルは異性カップルと同等の権利を有することになるが、ただし養子を取ることは認められていない。

このベルギーの法案の特徴は、最初の段階では、結婚相手がベルギー国民及びこの種の同等の法律を持つ国の国民との間(つまり相対主義か)に限られていたが、最終バージョンでは、誰でもOKになった。要するに国際結婚がOKということだ。
オランダの場合は、オランダ国民ないしオランダ居住者間でしか婚姻が認められていない。



木曜日, 1月 30, 2003

[同性間のDV]

こういうのを「進んでいる」と評するのは不適切かもしれないが、ジョージタウン大学の調査によって、同性パートナー間のドメスティック・ヴァイオレンス(DV)の実体が明らかになった。

Georgetown University releases domestic violence study [Advocate]

この記事によるとDVの犠牲になるのは、HIVポジティブの人たちが多く、年齢的には40代前後。経済的にパートナーに依存していることが多いので、暴力に耐えるかホームレスになるしかない、という選択を迫られるようだ。



火曜日, 1月 28, 2003

[更新状況]

Iron Gate にコンラッド『無政府主義者』他を追加しました。


月曜日, 1月 27, 2003

アイルランドというと、アタマのカタいカトリックの国というイメージがあるが、少しずつ変わってきているようだ。
まずはこの記事。

Ireland: New Code To Protect Gay Students[Gay.Com UK]

これは、ゲイの生徒や学生を虐待や差別から守るための規約が通達されるというもの。つまり学校における性的指向による「いじめ」が問題となっており、その対策としての規約制定だ。重要なのはクラスメートによるハラスメントだけでなく教師によるものも明記されていることだろう。

もう一つの記事は、ダブリンで第2回欧州バイセクシュアル会議(EBC2)が開催される、ということ。

Second European Bisexual Conference In Dublin[Gay.Com UK]

この2003年6月4日から6日まで開かれるEBC2が面白いのは、参加する個々人のセクシュアリティは関係ないということだ。バイセクシュアルやセクシュアリティ一般に関心がある人ならば誰でもOK。ゲイとストレート間の対話やディスカッションも推進されている。





土曜日, 1月 25, 2003

[更新状況]

Iron Gate にナボコフ『青白い炎』を追加しました。


木曜日, 1月 23, 2003

[ゲイ・テーマの絵本]

イギリスの大手出版社マクミランが、ゲイ・テーマの子供向け絵本を発売する。

Picture book for children has a gay theme [The Guardian]

記事によると、その絵本は『Hello, Sailor』という作品で、灯台の管理人マットと彼の友人である船員との「同性愛関係(same-sex relationship)」を描いているという。出版社は、ある程度の論争は予想されるが、この本はあくまでもひとつの友情の形態、つまり「自然な」関係として理解されるものだと述べている。

まあ、こんなことは当たり前のことで、王子様(男)とお姫様(女)の恋愛物語がよくて、灯台監視員(男)と船員(男)の物語が悪いわけはない。
でも、よく考えたら、オスカー・ワイルドの『幸福な王子』なんて、まともにゲイ・テーマなんだけどな。

水曜日, 1月 22, 2003

オランダ左派回帰、首相に初のユダヤ人ジョブ・コーヘン氏就任へ
……なんていう記事だけで(日本では)終わりそうなので書いておく。

Dutch voters set to swing left[BBC]

このBBCの記事にあるように、コーヘン氏の「政治的功績」は、なんといっても市長時代に同性愛結婚を成立させたことにある。日本のメディアはこのことをきちんと伝えるだろうか。昨年のドイツに続き、左派が政権を取ったことに「西欧のバランス感覚」だとか、さらには、アメリカ追随に否、とかいう「もっともらしいストーリー」に沿った記事になるのが関の山ではないのだろうか。

だいたい、ここにも書いたが、暗殺されたピム・フォルトゥイン党首を「極右」と呼び、フランスのルベンあたりと一緒にして「都合の良いストーリー」を書き散らす「クオリティ・ペイパー」なんて全然信用できない。ルペンはアンチ・ゲイの差別主義者であり、フォルトゥインはゲイの大学教授だ。こんなことだと、本気で、どっかの大学のサーバーにあるようなCGIプログラムによって記事を自動作成しているんじゃないかと思ってしまう。



火曜日, 1月 21, 2003

ソンタグの「《キャンプ》についてのノート」を読み返していたところ、思うところがあったので書いておきたい。
それは「やおい」についてだ。無論、僕のスタンスは変わりなく、ゲイを愚弄するような言説をデフォルトとする「やおい論」は問題外であり、絶対に看過できない。

しかしそれ以外で、もし「やおい」が、「ジェンダー論」や「精神分析」の威嚇的なタームで語られることなく、フェミニズムという「政治」とも結びつくことがなかったなら、「やおい」は一種、キャンプ/フラジャイルな芸術になっていたのかもしれない──と思う。
ソンタグの言葉を引用してみたい。


”キャンプ趣味とは一種の愛情──人間性に対する愛情──である。それは、ちょっとした勝利や《性格》の奇妙な強烈さを、判断するというよりも、愛でるのだ。……キャンプ趣味は、それが楽しんでいるものに共感する。この感覚を身につけているひとびとは、《キャンプ》というレッテルを貼ったものを笑っているのではなく、それを楽しんでいるのである。キャンプとはやさしい愛情なのだ。”

スーザン・ソンタグ「《キャンプ》についてのノート」(『反解釈』)より

月曜日, 1月 20, 2003

松岡正剛の千夜千冊で、遂にスーザン・ソンタグの『反解釈』が取り上げられた。
さすがにこの本の「凄さ」を的確かつ説得力のある文章で評しているが、驚いたのは、現在ソンタグと懇意にしている松岡氏が最初にソンタグを知ったのが武満徹を通してだということ。武満もソンタグのファンだったということか。ちょっと意外な感じがした。


日曜日, 1月 19, 2003

[マドンナ、ミニー・ドライヴァー、デミー・ムーアら、ウィル&グレースに出演]

日本での放映はまだ先のことになると思うけど、本家アメリカ『ウィル&グレース』では、近々マドンナ、ミニー・ドライヴァー、デミー・ムーアら最強の女性アーティストたちがゲスト出演するようだ。

Madonna, Minnie Driver, and Demi Moore to make sweeps appearances on Will & Grace [Advocate]

マドンナの役どころはまだ明らかにされてないが、ミニー・ドライヴァーはカレンのライヴァルとして、デミー・ムーアはジャックの以前のベビー・シッターとして登場するみたいだ。





[更新状況]

Iron Gate にプラトン 『クリティアス』を追加しました。



土曜日, 1月 18, 2003

タワーレコードに行ったら、ABQのバルトーク弦楽四重奏曲全集が1090円という超デフレ価格で出ていた。
もちろん即ゲットして、今聴いているけど、バルトークらしからぬビューティな音、バルトークらしからぬエレガントな演奏。心地よく、爽快だ。

それとミュッセにマルグリット・デュラスの映画『アガタ』の記事が出ていた。テクストは中条省平。デュラスそのものの映画のようだ。
2月1日よりユーロスペース、モーニング&レイトショーで。これは見たい。

あともう一つフランス映画で、美貌の殺人犯を主人公にしたノワールな『ロベルト・スッコ』。これも気になる。






水曜日, 1月 15, 2003

[ルパート・エヴェレット、仏教に目覚める?]

おなじみのルパート・エヴェレット。最近、仏教に入れこんでいるという。

Rupert Everett Sees The Buddhist Light (Gay.com UK)

なんでも大学で三日間の仏教セミナーを受けたりして、仏教の教えを賜っているようだ。「この世は狂気だらけ。みんな正気でいるために仏教に帰依してるよ」と、もうすでに悟りを開いたような発言。
まあもともと彼はカトリックで育てられたけど、カトリックはゲイ向けじゃないからね。でも仏教といってもいろいろとあるからな。ヘンなところじゃなければいいけど……。

火曜日, 1月 14, 2003

[モニク・ウィティッグ死去]

フランスのレズビアン・フェミニスト、モニク・ウィティッグ(Monique Wittig)が1月3日亡くなりました。67歳、死因は心臓発作でした。

Lesbian feminist Wittig dies [Advocate]

記事によると、ウィティッグはラディカルな理論家として、また小説家として、レズビアン&ゲイ男性から多大な支持を得ていたようです。

僕はこれまで彼女の文章は読んだことがなかったのですが(カミール・パーリアの『セックス、アート、アメリカンカルチャー』で槍玉に挙げられているのを見ましたが)、このサイトこのサイトを見ると、常に同性愛の立場から発言していたようですね。

ご冥福をお祈りします。



月曜日, 1月 13, 2003

[更新状況]

Iron Gate にT.S.エリオット 『大聖堂の殺人』を追加しました。


日曜日, 1月 12, 2003

以前も書いたバイロンのゲイ・セクシュアリティについて、ニューヨーク・タイムズでも大きな記事が出ている。

'Byron': I Love Not Woman the Less, but Man More
(The New York Times、記事を見るためには簡単な登録が必要)

まあ、さすがニューヨーク・タイムズという感じで、かなり本格的な内容の記事になっている。特に目を引いたのは、バイロンがゲイであったということが21世紀の読者に新鮮な「クリシェ」を与え、これまでの「女たらし」の陳腐なイメージ(これは同性愛を隠すための偽装だったらしい)から脱却し、新たなバイロン伝説が生まれるだろう、と書いているところだ。

記事の発端は、最近出版されたフィオナ・マッカーシー(Fiona MacCarthy)によるバイロンの伝記”BYRON  Life and Legend”。この本の中でバイロンは、聖歌隊員であったジョン・エレストン(John Edleston)に特に心を抱いていたという。この本、翻訳されないかな。



金曜日, 1月 10, 2003

[ゲイ・コム、パーソン・オブ・ザ・イヤー2002]

Gay.com の2002年パーソン・オブ・ザ・イヤーに、ゲイであることをカミングアウトした元NFL選手エセラ・トゥアオロ(Esera Tuaolo)が選ばれた。

2002 Gay.com Person of the Year: Esera Tuaolo

以前関連記事をを紹介したが、こちらの記事はもう少し深刻なものになっている。エセラ・トゥアオロはスーパーボールにも出演したベテラン・プレイヤーであったが、ゲイを侮蔑するジョークには閉口させられ、一時は自殺も考えたという。しかしカミング・アウト後、好意的なEメールが多く届き勇気付けられたという(もちろんネガティヴな意見もあったそうだけど)。

こういった記事を読むと、どうしても、回収された差別的な本をWebに転載している「やおい」関係者の卑劣な行為を思い出す/思い出さざるを得ない。他者を傷つけ、ダメージを与え、自殺をも考えさせる「暴力」が単なる「ジョーク」で済むのだろうか。絶対に看過できない。「テクスチュアル・ハラスメント」の最たるものだ。

このこととは直接的には関係ないものの、WIRED NEWSの「ブロガー」についての記事には興味を引いた。参考にしたい。




木曜日, 1月 09, 2003

[2002年の主張=The Advocate]

ゲイ・ジャーナリズム&カルチャー・マガジンのアドヴォケイト誌。2002年度のカヴァー&記事一覧が同誌のウェブサイトに掲載されている。

The covers: 2002 [The Advocate] 

まあ、アメリカ中心のストーリーだけれども、2002年度に話題になった硬軟含めたニュースや論争が一目瞭然。

例えばFebruary 5ではBeyond QAF でQAF以外のゲイが主役または登場するシットコムについての話題(以前どこかに書いたイギリスの『メトロセクシュアリティ』についても)。April 2では話題の映画『ビューティフル・マインド』でスクリーンでは「描かれなかった」ナッシュの同性愛についての議論。
April 16では共和党政権時代に相応しい「ゲイの保守主義」。May 28では、ゲイの養子問題や親権について。以前書いたカミングアウトしたNFL選手についてはNovenber 26で。

今年はどんなニュースに熱くなれるだろうか。


水曜日, 1月 08, 2003

[Mad About the Boy ]

カヴァー・ジャケットがなんともエロティックな"Mad About the Boy "シリーズ。言うまでもなくゲイ向けコンピレーション・アルバムで今はシリーズ9まで出ている。

これ、欲しかったんだけど、タワー・レコードで見つからなくて(Onlineでも見つからなかった)、そのままにしていたら、Amazon(日本)で売ってた。
ついでにQueer As Folkのサウンド・トラックも一緒に。




月曜日, 1月 06, 2003

[更新状況]

Iron Gate にプラトン『ティマイオス』を追加しました。




日曜日, 1月 05, 2003

[更新状況]

Iron Gate にルース・レンデル『聖なる森』を追加しました。

土曜日, 1月 04, 2003

[2002年度ベスト本]

ずいぶんと偏ったチョイスと読み方をしてるし、ここのところフィクションの比率がガクンと下がったのですが、とりあえず小説のベスト5を。

1.ドナ・タート『シークレット・ヒストリー』(扶桑社ミステリー)
2.笠井潔『オイディプス症候群』(光文社)
3.ルース・レンデル『聖なる森』(早川ポケミス)
4.ヘンリー・ジェイムズ『金色の盃』(講談社文芸文庫)
5.バーバラ・ヴァイン『ソロモン王の絨毯』(角川文庫)

ドナ・タートは10年ぶりの新作ニュースで盛りあがっていたので読んでみたら、まぎれもない傑作だった。
同じく『オイディプス症候群』も10年ぶりの矢吹駆シリーズ。こちらも読み応え抜群。
レンデル『聖なる森』でウェクスフォード・シリーズを見直した。最後の最後まで「ミステリー」にこだわった充実の一冊。リーダビリティはこれが一番かな。
ジェイムズは読むのに苦労したけど、それだけ得るものは大きかった。小説が「芸術作品」となる見本のようなもの。
ヴァインは本当にハズレがない。これはどちらかというとサスペンス寄りの作品だけど、ヴァイン名義ならではの余韻がたまらない。

金曜日, 1月 03, 2003

[更新状況]

Iron Gate に浅田彰『ヘルメスの音楽』を追加しました。ついでに『ヒッピアス(小)』を加筆訂正。


火曜日, 12月 31, 2002

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。


[更新状況]

Iron Gate にプラトン『ヒッピアス(小)』を追加しました。(今年最後の「怒りのレビュー」)

月曜日, 12月 30, 2002

[更新状況]

Iron Gate に蓮實重彦『ジル・ドゥルーズと「恩寵」』を追加しました。

土曜日, 12月 28, 2002

[プラトン熱、再び]

ちょっと更新が雑になるかもしれないけど、いろいろと本、読んでます。
特にプラトン。関係書もいくつか買ってきました。

神崎繁『プラトンと反遠近法』(新書館)
エリック・A・ハヴロック『プラトン序説』(新書館)
エルンスト・カッシーラー『英国のプラトン・ルネサンス』(工作舎)
藤沢令夫『プラトンの哲学』(岩波新書)
廣川洋一『プラトンの学園アカデメイア』(講談社学術文庫)
現代思想『甦るギリシャ』(青土社)

で、今神崎繁『プラトンと反遠近法』読んでるけど、これは面白い!
プラトン関係でお勧めがあったら、よろしく。

ミステリーではルース・レンデル『聖なる森』(ポケミス)
これもすごく面白い。ウェクスフォード・シリーズを見直した感じ。

他にロレンス・ダレル『ジュスティーヌ』(河出書房)
男色家バルタザールの存在がなかなか。



金曜日, 12月 27, 2002

[ハーブリッツ追悼記事]

Gurdian の「カメラで神と女神を創造した」という本格的な追悼記事を始め、海外メディアではハーブリッツの死去を大きく扱っています。

Herb Ritts: Work (Boston Museum of Fine Arts)

The man who created gods and goddesses with his camera (Gurdian)

Photographer Herb Ritts dies (BBC)

Top Hollywood photographer dies of pneumonia at 50 (San Francisco Chronicle)

Herb Ritts, Celebrity Photographer, Dies at 50 (NY Times)


Herb Ritts Dead At 50 (Gaycom)

Photographer Herb Ritts's death came after years of battling HIV (Advocate)

また Advocate の記事によると、ハーブリッツ氏の死因はHIV感染による肺炎の合併症が原因で、彼は何年も病気と闘っていたそうです。

こういった記事を読むと、「やおい」関係者がエイズをネタにしたふざけたテクストにリンクし、ふざけたコメントを書いていたということに、あらためて強い憤りを感じます。

木曜日, 12月 26, 2002

[ハーブリッツ、死亡]

写真家のハーブリッツ(Herb Ritts)氏が、24日亡くなりました。50歳でした。

Prominent photographer Herb Ritts dead of pneumonia

記事によると死因は肺炎で、ロサンゼルスの病院で亡くなったということです。

ハーブリッツ氏はオープンリー・ゲイであり、男性ヌードや数々の有名人の写真を撮ってきました。僕の大好きな写真家であり、とても残念です。
ご冥福をお祈りいたします。



[更新状況]

Iron Gate にプラトン『イオン』を追加しました。


水曜日, 12月 25, 2002

[ジジェクの「差別」に対する考察]

スラヴォイ・ジジェクについて紹介しているサイトがあり、その「差別」に対する考察にとても興味を惹きました。
リンク・フリー、引用OKだということなので、紹介させていただきます。

「遅れてきた青年」
ジジェク翻訳より

これによると、

「私は、自分自身がアフリカ系アメリカ人やユダヤ人やアラブ人に対して吐く暴力的な言葉の噴出の、真の語り手ではない」と語る人種差別主義者をためしに考えてみる

彼の演技的な言い方はそれ自体においては暴力的な行為をしでかしているわけだが、彼は単に歴史上手に入る侮辱に対し言及したり、引用を行ったり、事例を引いてきたりしているだけであり、そのために彼自身ではなく歴史的な伝統が審理にかけられねばならなくなる

しかし、そうではなくて

「彼の背後に行為者はいない」というだけであって、差別的な言葉を吐いている以上は、彼本人が審理にかけられるべきだ

という趣旨になるようです。

これこそ、まさに、「やおい」関係者が、差別的なテクストにリンクをしたり、引用していることにおいて──しかもその侮蔑性、差別性を十分に認識しておきながら──、「やおい」はただの「妄想」であるとか、あるいは自分の意見ではなくて、ただ(差別的な情報に)「リンク」張っただけだかいう免罪は通用しないことの根拠になると思います。なにしろ、引用をもとに、馬鹿にしたような、嘲るような「コメント」を「本人」がしているのだから。

[ジュディス・バトラー『アンティゴネーの主張』発売]

待望の、ジュディス・バトラーの『アンティゴネーの主張』(竹村 和子訳、青土社)が翻訳出版されました。

アンティゴネーの主張 問い直される親族関係(bk1)

原書のペーパーバックはこちら
Judith Butler "Antigone's Claim" (Amazon)

セクシュアリティ、ゲイ・スタディーズ、フェミニズムに関心のある人はぜひ。
僕はもちろん、「やおい」の差別性を告発するために読み抜きます。



火曜日, 12月 24, 2002

[ダン・フッターマン、ウィル&グレースに出演]

本家アメリカ『ウィル&グレース』では、グレースがハリー・コニックJrと結婚してしまい、残されたウィルはどうなるんだ、と多くの視聴者は気になっていたが、エピソード5ではダン・フッターマン(Dan Futterman )が登場するということだ。

"Will" he or won't he get laid?

フッターマンの役はカレンのいとこで、名前はバリー。遅咲きのゲイ(late-blooming queer)で、ウィルとジャックが彼を「一人前のゲイ」にすべく、ゲイ・シーンを紹介したりするらしい。そして、ウィルのボーイ・フレンドになる可能性も……。




月曜日, 12月 23, 2002

[更新状況]

Iron Gate にニコラス・ロイル『サクソフォン』を追加しました。



[名曲喫茶スカラ座閉店]

ユトレヒトのニュースによると、新宿歌舞伎町にある「名曲喫茶スカラ座」が12月31日で閉店するようです。

歌舞伎町の名曲喫茶「スカラ座」閉店へ

個人的にここはよく利用したんですよね。待ち合わせとかデートとかひまつぶしとか。音楽を聴きに行くというよりも、「名曲喫茶」というレトロな雰囲気がすごく好きで、それになんといってもあのツタのからまった洋館が、歌舞伎町にあってひときわユニークで(そういえばここ以外でも、中野の「クラシック」や渋谷円山町の「ライオン」とかもいい味だしてたな)。
こういった名物店がなくなることになって、とても寂しい気がします。



日曜日, 12月 22, 2002

[RING02、来年2月発売]

ジープロジェクトより、ゲイ&レズビアン、セクシャルマイノリティ向けのインターネットガイドブック RING (Rainbow INternet Guide) の第2号が、来年2月に発売されるようです。

インターネットガイド「RING」







イギリスからアートの話題を二つほど。

[ルシアン・フロイド、売上ナンバー・ワン]

Freud painting takes top spot in Tate postcard stakes

英テイトギャラリーでのポストカード売上のトップは、なんとルシアン・フロイド。これまで人気ダントツだった、ジョン・エヴァレット・ミレイの『オフィーリア』を破っての快挙だそうだ。また、『オフィーリア』同様、可憐な美女の代名詞のようなウォーター・ハウス『レディ・シャーロット』も売上ダウンしているようだ。

これは、現代美術愛好家が増えてきていることと、そしてまた「囚われた」感じの古い女性像よりも、自己主張している女性像のほうが時代にフィットしているからだろうと関係者は見ている。そういえば、たしか高山宏の『テクスト世紀末』にも、ラファエル前派あたりの「窮屈な」女性像のことが書かれてあったはずだ。


[盗まれたターナーの絵画、発見される]

こちらもテイトギャラリーの話題。

Stolen Turner paintings found

8年前、ドイツで盗まれたターナーの二つの絵が発見された。これらの絵はテイトギャラリーが所有していたもので、展覧会のため、ドイツに貸し出していた。ターナーの作品の中でも極めて重要な作品だということだ。
ただ、作品が戻ったことについて、テイトギャラリーの責任者は多くを語っていない模様。なぜだ?気になる。
また、オリジナルの額縁は紛失しており、同時に盗まれたフリードリッヒの作品もまだ見つかっていない。

土曜日, 12月 21, 2002


Won't Get My Old Job Back - Paddick

これは、ブライアン・パディックという警部(police commander)が大麻疑惑によって、デスクワークにチェンジさせられたというものなんだけど、なんかイギリスの警察小説を読むにあたって興味深いというか……というより画像を見る限りパディック氏が凛々しくてセクシーで。

記事によると、ブライアン・パディック氏はゲイであることを公言している警察官。以前のパートナー(ということは男だろう)の申し立てにより、大麻疑惑が持ちあがったが、結局は証拠不充分になった。
ただ彼は、ドラッグ関係の捜査に当たっていたので、その仕事を続けることが問題になり、スコットランドヤードでのデスクワークになったというもの。

さすがイギリスっていう感じ。レジナルド・ヒルの小説に登場するウィールド部長刑事ようなゲイの警察官がいて、しかも南ロンドンのランバートの "police chief ""police commander"というから階級はかなり上だろう。ルース・レンデルの小説でいうと、ウェクスフォード警部と同じぐらいかな。


[更新状況]

Iron Gate にプラトン『饗宴』を追加しました。


金曜日, 12月 20, 2002

[シカゴ、市参事議員にオープンリー・ゲイのビジネスマンを指名する]

シカコ市長リチャード・M・ダーレイ氏は、市の参事議員に、ゲイであることを公言しているビジネスマン、トム・ターネイ(Tom Tunney )氏を指名した。

Chicago mayor nominates openly gay alderman

トム・ターネイ氏は47歳。Ann Sather というスウェーデン・レストランの経営者で、シカゴのゲイ・コミュニティのリーダー的存在。
「トムはスモール・ビジネスに精通しており、それらのシカゴ経済への重要性も十分理解している」とは市長の弁。

これに対しターネイ氏は「私のパーソナリティは……私はオープンリー・ゲイであり、そのことに満足(comfortable)している。私はとても異なったコミュニティを代表していることに満足している。そして私は、ハード・ワーカーだ」と応えている。

[裁判所、同性パートナーに対し養育費の支払いを命じる]

これはある意味グッドニュースなんだろうか。

ペンシルバニアの裁判所は、レズビアンの元パートナーに対し、子供の養育費を支払うよう命じた。

Court orders nonbiological parent to pay child support

記事によると、このレズビアンのカップルは、1980年から1997年まで同棲し、その間、<二人の合意により>原告の女性が人工授精により5人の子供をもうけた。被告の女性は、生物学上の母親(biological mother )が仕事に出ている間、子供たちの面倒を見ていたのだが、後に二人は「離婚」。今回の裁判になった。

問題は、「生物学上の親でない」(Nonbiological parents)同性パートナーに対し、子供の養育費を払う義務があるのか、ということだ。そしてこれは、すなわち、同性カップル(とその子供)の社会的な「認知」の問題も孕んでいる。

裁判所の判断は、異性カップルと同様、レズビアンのパートナーに対し養育費の支払いを命じた。裁判官は、「過去の記録によれば、二人は子供の養育に関し、「両・親」(co-parent)であることは明白である」と述べた。

原告の弁護士は、これは Nonbiological parents である同性パートナーに対し、子供の養育の義務を示した初めての判決で、このことによりレズビアンとゲイの「親たち」は、親権とそれに伴う義務が「公に」通知された、と語った。

被告の女性は控訴する模様。

木曜日, 12月 19, 2002

[ニューヨーク、反差別法成立へ]

ニューヨーク州知事ジョージ・パタキ(George Pataki、共和党 )氏は、ゲイやレズビアンに対する差別を違法とする法案にサインをした。

New York governor signs gay rights bill

New York Adopts Gay Rights Bill

この法案は、SONDA(Sexual Orientation Non-Discrimination Act)と呼ばれ、就業、住居、教育、公共サービス等において、性的指向によるあらゆる差別、迫害、ハラスメントを禁止。これにより30年におよぶアクティビストの悲願が達成された。
SONDA は30日以内に施行される。
[ペンギンのゲイ・カップル]

たまには、ちょっと和み系の話題でも。
昨日(12/18)の日経新聞夕刊に、大阪の水族館のペンギンがすべてオスだった、という記事が出ていた。これは水族館にいるイワトビペンギンたちが、10年間卵を生んだりしなかったので、DNA鑑定を行ったところ、メスのペンギンは一匹もいなくすべてオスだったというもの。

なんでも、ペンギンの雌雄を外見で確認することは難しく、しかも同性のパートナーを作ったりするからだという。そうか、ペンギンにも同性愛があるんだ。
で、そこの飼育係はこんなことを言っている。どうも巣作りが雑なカップルがいると思ったら、オス同士のカップルだった、と。

水曜日, 12月 18, 2002

[図書館、ブック・オフについて]

このことは先日、たまたま掲示板のレスで書いたけど、現在わりとホットな話題になっているらしい。
で、短気で感情的な僕の殴り書きよりも、冷静で「それもそうだね」って思わせてくれる意見があったので紹介します。

一つは「内田樹の研究室」の12月13日の日記。
もう一つは、それを受けての「鈴木晶の優雅な生活」の12月18日の日記。

お二人とも大学の先生で、さすがに理性的で説得力のある意見を述べています。
僕もこういった考えに納得しちゃいます。

と言うより──ここから短気で感情的な僕の意見になりますが──図書館に補償金を出すなんて絶対賛成できないですね。このあいだ掲示板に書いたように、図書館やブック・オフの利点は、ヘイト・クライムを助長するような差別的な作家(舞城王)に「金を払わなくて済む」からという理由も、僕の場合は大きい(つまり、例えば舞城王が載ってる本や雑誌なんかは絶対に「金を出して」買いたくないし、それに「加担」している人たちも同様に)。

それなのに、図書館が金を払ったらぜんぜん意味ないじゃん。それは図書館が差別を「奨励」していることと同じだ、ユダヤ人差別を国として行ったナチの政策だ……という理由(詭弁でもいいや)でもつけて、そういう議論が上がったときに、なんとしてでも反対したいですね。

[ブラッド・ピットの広告、禁止に]

とことんバカな国だと思う、マレーシアは。
ブラッド・ピットをフィーチャーした自動車の広告(トヨタ)が、アジアを見下しているんだって。

'Anti-Asian' Brad Pitt advert banned

なんでもアジアのブラピファンが、広告ポスターを拝借して、寝室に貼ったりしているから、という理由。

で、そんなことを言い出したある大臣は
「どうして、やつら(欧米人)を広告に使わなければならないんだ?」
「オレたちはハンサムじゃないっつーのか!」
なんてのたまっており、挙句の果てに、アジア人が劣っているような風潮を植え付けるという「プチ・ナショ」OR「ポチ保守」発言をしている。

じゃ、「外専」はどうしろっていうんだよ! と僕は言いたくなるね。

だいたい「劣っている」のは、マレーシア人の「ルックス」ではなくて、その政治体制で、「ルック・イースト」だかなんだか知らないが、日本に「おべっか」使ってニタニタしているマハティールの「ルックス」が怪しいだけだろ。

あ、言っとくけど、僕はそれほどブラピはタイプじゃないけどね。


火曜日, 12月 17, 2002

[バイロンのバイセクシュアル、明らかになる]

ロマンティックな詩人、バイロンのバイセクシュアルが明らかになった……と言うより、バイロンのバイセクシュアリティを「隠していたこと」が明らかになった。

Byron's bisexual secrets were kept from biographer, exhibition reveals

記事によると、バイロンの「ロマンティックな情事」=若い男性との恋愛は、50年代には伝記作者の Leslie Marchand により葬られてしまっていた。しかし今回の国立肖像画ギャラリーにおける展覧会では、そういった詩人の「ロマンティックな」バイセクシュアルが一つの焦点となっているようだ。

題して、"Mad, Bad and Dangerous"。これはバイロンの青年との「情事」について、元愛人(女性)が「狂気、悪徳、そして危険」と述べたことからきている。もちろん当時の抑圧的な社会では、バイロンのセクシュアリティはひた隠しにされ、ソドミーで告発されたとき彼は、国外へ逃亡せざるを得なかった。

まあ、なんとなくバイロンの作品にはそういった「友愛」というか同性愛的なものが感じられるし、そして実生活でもギリシア文化を守るためにトルコとの戦争に赴いたりと、あまりにも過剰なロマンティシズムに彩られている。やっぱり情熱的で真のロマン派だったんだな、と思う。

なおBBCでは、ジョニー・リー・ミラー主演によるバイロンのドラマ化が進んでいるという。


月曜日, 12月 16, 2002

[マジメにセクシーな文学書、トップ10]

ウェンディ・ペリアムという「セックス」について一言ある作家が、お堅い文学作品の中から、お気に入りのセクシーな作品をチョイスした。
もちろん Gurdian の記事なのでマジメなチョイスだけれども。

Wendy Perriam's seriously sexy books

これによると1位がエミリー・ブロンテ『嵐ヶ丘』。うーん、マジメだ。
2位がD・H・ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』。ま、妥当か。
3位がアナイス・ニンの日記。ここらあたりからセクシャルになってくる。
4位がフィリップ・ロスのオナニー小説『ポートノイの不満』
5位をとばして、6位がアラン・ホリング・ハーストのゲイ小説『スイミングプール・ライブラリ』。コメントをみると、ポルノグラフィックなゲイ・セックス・シーンと非の打ち所のない文章スタイルが印象的だとか。
7位は翻訳されていないと思うけど、これまたゲイ小説でDavid Plante の『The Catholic 』。宗教と同性愛というのが映画『司祭』のようで、ことのほかセクシーに感じる。
8位がジョン・アップダイク。多分未訳かな。9位がジョセフィーヌ・ハートの『ダメージ』。
で、ラスト10位が『聖書』。ジョークではなく、本当にセクシーだと熱弁している。

まあ、この人、シャーロットではなくエミリー・ブロンテを選んでいること。アナイス・ニンやフィリップ・ロスを選んでいること。ゲイ小説が二つ。そして『聖書』を選んでいることから、あまり政治的=フェミニズムではない人のようだ。





[Google 検索語ランキング2002]

先週のニュースだけど──先週は頭に血が昇って書けなかった── Google の検索語ランキングが発表になった。

2002 Year-End Google Zeitgeist

ええと、日本での検索語の1位が「2ch」っていうのは、まあどうでもよくて。やっぱり Top Men ということで。
1位がエミネム、2位がブラッド・ピットとうのはまあ妥当か。
で、7位にベン・アフレック。これはオレもずいぶんと「貢献」したと思う。

国別でイギリスだと、マイケル・オーウェンが入っていて、日本との「温度差」が感じられる──ベッカムより(あとイルハン王子よりも)オーウェンのほうがいいじゃん!
あとウィル・ヤングが入っているのがイギリスっぽい。



日曜日, 12月 15, 2002

[英保守党、ゲイの「派閥」を歓迎]

このところ、ブレア夫人叩きに躍起になっているイギリス保守党党首イアン・ダンカンスミス氏であるが、日本の笑ってしまうほど絶望的な野党と違い、やることはきちんとやっているようだ。

Tories Welcome Gay Conservative Group

以前も、ある保守党議員がゲイであることをカミング・アウトしたことを書いたが、今回は党を挙げて、ゲイの保守党グループ(「派閥」でいいのかな)を「公式」に了承したということだ。
そして、差別的な法律「セクション28」(Section 28 )も廃止に向けて動き出し始めた。

このことにより、先日審議に挙がった「同性パートナー制」(同性結婚)もスムーズに可決されるのではないかと思う。




土曜日, 12月 14, 2002

[韓国、性転換(セックス・チェンジ)を認める]

「やおい大国」ではない韓国は、日本よりもセクシュアリティにおける「尊厳」を重視したようだ。

Court Allows Transgender Singer to Change Sex

Korea Times の記事によると、韓国の地方裁判所は、トランス・ジェンダーの歌手 Ha さんに対し、「法的に」女性になる許可を与えた。つまり、戸籍(family resister)の変更が可能になり、これにより Ha さんはもっと女性的な名前になるということだ。

そして裁判所は、憲法で保証された幸福追求の権利において、彼女の「尊厳」(dignity)に考慮した、と述べている。

こういったセクシュアリティに関する「尊厳」こそ、日本では無視されていないだろうか。いや、無視どころではない、蹂躙されている。同性愛を、ネガティブで侮蔑的なポルノの「カテゴリー名」=「やおい」と呼ぶこと、あるいは、「ジェンダー」という概念を「やおい」で遊ぶ「方便/口実」に堕すること、それがその最たるものだ。


[パリ市、ゲイ向け観光を後押しする]

オープンリー・ゲイの市長ベルトラン・ドラノエ氏率いるパリ市当局は、フランス観光局と共同で、ゲイ向け観光業を後押しすることを発表した。

Paris Seeks To Boost Gay Tourism

「私たちはパリ市全体をあげて、ゲイ・フレンドリー・スピリットを目指します」とは、このプロジェクトの組織メンバーの1人Laurent Queige氏の弁。ゲイの旅行者向けキャンペーンのため、様々なプロモーション活動を行うようだ。

これにより、同じくゲイの市長クラウス・ヴォヴェライト(Klaus Wowereit)氏率いるベルリン市と、"Gay London"というブローシャーを発行してゲイ向け観光に力を入れているロンドン市との「客引き」競争が激しくなる模様。

まあちょっと醒めた見方をすれば、このアプローチは特にアメリカに向けたもので、多分9・11以降の観光収入の落ちこみを回復させる一つの策なんだろうと思う。でもやっぱりパリは好きだ。

金曜日, 12月 13, 2002

[更新状況]

Iron Gate にミシェル・フーコー『真理とディスクール パレーシア講義』を追加しました。
[アルゼンチン、ゲイ・カップルの権利を法制化]

Buenos Aires Legalizes Same-Sex Unions

Gay couples win legal recognition in Buenos Aires

記事によると、ブエノスアイレス市の同性カップルは、健康保険、年金の支給等を受けられるようになったようだ。

これはオランダのような完全な「結婚制度」とは違うものであるが、行政側がゲイ・カップルを社会的に認知したことに意義があると思う。ラテン・アメリカでは最初の試みであり、(「ラテン・アメリカ」であるから)カトリック教会の反対を押し切っての快挙だ。



マーガレット・サッチャーという最悪のバカ女が政権にいたせいか、北欧、大陸の国に比べ著しく見劣りしていたイギリスの人権政策が、ここにきて欧州のデファクト・スタンダードに近づきつつある。先日の同性パートナー制(同性結婚)の審議入りに続き、セックス・チェンジの法整備が整った。

Sex change victory after 30 years

記事によると、30年に渡るトランス・セクシュアルの人たちの「戦い」が認められ、戸籍(birth certificates)の変更、そして結婚が可能になった。つまり完全に「異性」になれるということだ。
なんでも、ヨーロッパでこういった権利が認められていないのは、イギリス、アルバニア、アンドラ(Andorra、どこの国だ!)、アイルランドの4カ国だけだという。イギリスって遅れていたんだな、と改めて思う。

もっともイギリスの最近のドラスティックな変化には、単に労働党政権の功績だけではなく、EUの勧告もあったんだろうと思う。
とすると、現在話題の中心になっているトルコのEU加盟が実現されれば、トルコが日本よりも早く、同性結婚やセックス・チェンジを認めるかもしれない。

水曜日, 12月 11, 2002

[ステレオタイプと侮蔑]

Gurdian に興味深い記事が載っていた。

History teaching in UK stokes xenophobia, says German envoy

これはイギリスの教育に対し、ドイツの外交官が苦言を呈したものだ。記事によるとイギリスの教育では、現代の「民主的な」ドイツについて何も教えていない、ナチ時代の「犯罪的な」ステレオタイプのイメージばかり植え付けられる。そしてこのことが深刻な差別を生んでいる。そうドイツ外交官は申し立てている──実際にイギリスに在住しているドイツ人児童がいじめを受けたり暴力行為を受けたりしている。

このことは、同じ敗戦国として、そして近隣諸国の日本に対する「教科書(教育)を通して」のイメージの「大きさ」を考えると、他人事とは感じられない。むしろ同じような問題が「やはり」横たわっていることが理解できる。

しかし、この記事で重要なのは、ドイツの外交官がこの問題(一方的なステレオタイプのイメージの流布、イギリスの教育)について英国に理解を求め、それを英国メディアが「問題として」きちんと報告していることだ。

ドイツの外交官はこう言っている「(ナチ時代の犯罪的な)常套句やステレオタイプは、ときとしてリアリティの代用となる」と。
つまり「実際のドイツ」に対する無知から、不用意に流布されたステレオタイプがリアリティを持ち、結果として、差別や侮蔑、暴力を生むということだろう。

そしてこのこともまた、僕にとって、他人事とは思えず、強烈な怒りが込み上げてくる。

12/11でも書いたが、Beltorchicca というサイトで、「同性愛」を「やおい」というネガティブなニュアンスの言葉に「置き換え」、シリアスな問題を嘲けっているからだ。

しかもこの管理人は、日本を「やおい大国」だと言っている。この人は、このことの「本当の」意味を理解しているのだろうか。つまり「やおい大国」ということは、一方で、「同性愛侮蔑大国」であることと表裏であることだ。

「やおい大国」だからと言って、ゲイにとっては何の意味もない。その証拠に、北欧やオランダ、フランス、ドイツ(そしてイギリスも審理中)といったヨーロッパ主要国で認められている、同性結婚・同性パートナー制度は、日本にはまったくない。それどころかゲイを侮蔑する言説が溢れている。

そもそも「同性愛」を「やおい」のような「やまなし、おちなし、意味なし」というネガティブでしかも「やめて、お尻が痛い」というような愚弄した言葉に置き換えることが「侮蔑」でなくてなんであろう。それが「テクスチュアル・ハラスメント」だということが、わからないのだろうか。

そしてある「やおい」関係者のように、人権上の問題のため回収されたゲイを侮蔑した本を──回収されたことを知りながら──Webに引用し、ふざけたコメントを書いている卑劣な差別主義者もいる。
「やおい」がどれほど同性愛者に「屈辱」を与えているのか、たとえ同じ痛みを共有できなくても、想像ぐらいはできないのだろうか。「やおい」によるステレオタイプのイメージがどれほどネガティブなものか考えられないのだろうか。
このサイトの管理人はライターであるということだが、こういった嘲るような文章をあちこちに書いているのだろうか。

Gurdian の記事でドイツの外交官が言ったように、「やおい」による常套句やステレオタイプは、ときとしてリアリティの代用となってしまう。

火曜日, 12月 10, 2002

あまりにも頭にきたので

Beltorchicca2002/12/09の情報の書きかた

どうしてこの人は、「同性愛」「やおい」「置き換え」「嘲る」ようなニュアンスにしてしまうのだろう。
こういったことこそ「テクスチュアル・ハラスメント」であることが、なぜわからないのだろう。



[またまたカミングアウトしたアメ・コミのキャラ]

50年代のアメ・コミ、"The Rawhide Kid." のキャラクターがリバイバルした。21世紀に相応しく、彼のセクシュアリティはゲイ。

Marvel Comics to unveil gay gunslinger

何よりそのキャラクターを見て欲しい。カーボーイ・ハットに質感のある服、そして「二つ」の銃(これ重要、わかるかな)、もちろんハンサム。ゲイのツボを押さえたそのキャラクターは感動的だ。

RAWHIDE KID #1

このCNNの記事によると、オリジナルのRAWHIDE KID は、女性にはシャイであったが、特にゲイ・キャラを意識してつくられたわけではない(50年代だから当然だけど)。それで今回の新しいバージョンでは、あからさまではないもののゲイであることがわかるようになっているという。まあ言われなくても、そのキャラクターを見ればわかるように、「キャンピー」であることは誰でもわかるだろう。

では、オリジナルはどうだったのか、と思い調べてみたら、オリジナルもかなりイケる感じだ。

RAWHIDE KID 1955-71

アメ・コミって──バット・マンやスパイダー・マンもそうだけど──、そういう「テイスト」がすごく感じられるんだよな。

月曜日, 12月 09, 2002

[ I'll show you mine, you show me yours ]

イギリスの歌手ジョージ・マイケルが、1998年、ビヴァリーフィルのトイレで逮捕されたことは誰でも知ってるよね(彼がゲイだってこともね)。とにかく一番びっくりしたのは、あんなに有名なポップスターでも、トイレでクルージングなんかするのか、ということだったけど。
まあその後、彼は開き直って"Outside." というアルバムで事の次第を(いくぶん自虐的に)語り、ゲイ雑誌の表紙も飾るようになったし。

で、その件がまた蒸し返されたらしく、マイケルを逮捕した警察官の名誉毀損の訴えを、サンフランシスコの法廷が聞き入れたということだ。

Court OKs suit against George Michael

記事によると、「おとり捜査」を行った警察官ロドリゲス氏が、ジョージ・マイケルがあちこちのインタビューで捜査官を非難したことにカチンときて訴えた模様。とりわけ、ロドリゲス氏がマイケルに対し言ったという「セリフ」が気に障ったらしい。曰く

「オレのも見せるから、お前のも見せてくれよ」

これが本当だとすると、このセリフにマイケルが引っ掛かって、「露出」してしまったんだろう。ということは、ロドリゲス氏、いかにもゲイな感じで、しかもよほどハンサムだったんだろうな。だって、もしサエないオヤジだったら、鼻で笑われて終わりだと思うし……おとり捜査は失敗。

こういった「おとり捜査」では、いかにも「売春婦」らしい婦人警官が「おとり捜査」を行い、いかにも麻薬売人風の警官が「おとり捜査」を行うと思う。なので、ロドリゲス氏、いかにもゲイな感じ(マッチョ風かな、それともピアス&タトゥーのクラバー風)で、マイケルを誘惑したことは想像に難くない。

もっとも今回の騒動は、ジョージ・マイケルがジョージ・W・ブッシュ(&アメリカ)を「戦争好き」と揶揄したPVの「報復」の意もあるだろうけど。