火曜日, 3月 23, 2004

[有罪責任abc]

僕のレビューを読んでくださっている「松谷加平の生活と意見」が、「オタクの言説」について、特に、オタクを擁護するときに<利用される>「同性愛への言及」について、やはり疑問に思っているようです。このことについては、今後も「問題化」していきますが、とりあえず今の段階で「応答」したいと思います。

まず、何よりこのサイトの「ペドという単純で簡単な問題 その2」を読んで、アタマにきた(だから直リンだ)。これこそ、僕が「問題化」していること、そのものだ。

以下は今後で詳しく述べるつもりの、とりあえずの骨子だ。

a)「ロリオタ」と「ペドフィリア」の決定不可能性
上記のサイトでは「ロリオタ」と「ペドフィリア」をニ分割して、「ロリオタ」の外部に「ペドフィリア」を設定している。東浩紀の議論で言えば「実際の小児性愛者」と「オタク」だ(以前書いた『動物化するポストモダン』他のレビューを参照)。
まず、この二分法がおかしいということ。よって、現在女性誌を中心としたマスコミの、現実の事件を前にしての「オタク批判」に、ある種の「正当性」を見ること。

b)オタクのパルマケイアー
ペドフィリア=実際-の-ではない<オタク>の問題点。ゲイのパフォーマティヴィティとそれによって導かれるオタクのパフォーマティヴィティ。

c)善悪の彼岸
オタクが「同性愛」について「言及」するとき、<誰>が「スケープゴート」にされるのか。<何>が「反復」されるのか。
上記のサイトに見られるような「アナロジーの罠」、つまり
”ゲイだってそうですよね。ゲイである事はかまわないが、男性が男性をレイプをしたら捕まる。当然ですね。”
という<卑怯な>「言説」についての分析。

こういったことを、今後の「レビュー」において徹底的に「問題化」して、「オタクの有罪責任」を問いたいと思う。


日曜日, 3月 21, 2004

[更新状況]

ディスクレビューにグスタフ・ホルスト 『惑星』を追加しました。


日曜日, 3月 14, 2004

[更新状況]

Iron Gate に古東哲明 『ハイデガー=存在神秘の哲学』を追加しました。




土曜日, 3月 13, 2004

[「キリスト教徒は新たなゲイ」という発言の省略]

メル・ギブソンのキリスト映画『パッション(The Passion)』は、毀誉褒貶、様々な「話題」を提供しているようだが、ここの Gay Passsage でも「問題」にしたい。もっともそれは、映画そのものではなくて、『ニューズ・ウィーク』のレビュー、その「日本版」の<翻訳/編集>についてだ。

これは、「極東ブログ」「ジーザズ・クライスト・ムービー・スター」を読んでいて知ったのだが、日本版『ニューズ・ウィーク』(「加熱する『パッション』大論争」)では、原文の記事の一部が翻訳記事では省略されている。

「極東ブログ」では、<冷静に、さりげなく>触れられているが、削除された部分が「ゲイに関する言及」だったので、僕は日本版『ニューズ・ウィーク』の「姿勢」を、"critical"に見るしかない。

原文記事全文は、 Jesus Christ Movie Star[MSNBC] で読むことができる。

省略された部分は、

Bock calls "The Passion" an "Ellen moment" - Ellen DeGeneres, he means - in which a group of outsiders is embraced by Hollywood. "Christian is the new gay," he says, laughing.

『パッション』は Ellen DeGeneres(ドラマでゲイであることをカミングアウトして話題になった女性)のドラマのようだ。それはハリウッドによって受け入れられた「アウトサイダー」のグループ。つまり「キリスト教徒」は「新しいゲイ」なのだ、とボックは笑いながら語った。


キリスト教の映画で、しかも原理主義的──あるいは過激だと評されている作品で、たとえ冗談気味とは言え「キリスト教徒」を「ゲイ」と擬えらている過激で、パフォーマティブな発言の部分をカットしてしまうのは、いったいどういう「センス」あるいは「意図」によってなのか。
日本版『ニューズ・ウィーク』の翻訳記事ってのは、これまでも、そういった<意図的な編集のある>ものだったのだろうか。

金曜日, 3月 12, 2004

[更新状況]

Iron Gate にデイヴィッド・M・ハルプリン 『聖フーコー』を追加しました。

日曜日, 3月 07, 2004

[更新状況]

ディスクレビューにジョルジュ・クルターグ 『亡き R.V.トゥルソヴァのメッセージ』を追加しました。

月曜日, 3月 01, 2004

[更新状況]

Iron Gate にタムシン・スパーゴ 『フーコーとクイア理論』を追加しました。

土曜日, 2月 28, 2004

[更新状況]

ディスクレビューにルチアーノ・ベリオ 『シンフォニア』を追加しました。


金曜日, 2月 27, 2004

[更新状況]

ディスクレビューにデュティユ 『メタボール』を追加しました。

木曜日, 2月 26, 2004

[アルとドンに花束を]

Wired News らしい「着眼点」で描かれるサンフランシスコ同性愛結婚の模様。やっぱりインターネットは素晴らしいメディアだ。

全米で初めて同性結婚を認めたサンフランシスコ市に、ゲイたちが集合 [Wired New 日本版]

「私自身は同性愛者ではなく、この夏に結婚する予定だが、そういう(結婚は男女の間でのみ許されるという)考え方はおかしいと思う。この気持ちを伝えたかった。祝福の気持ちを表すのに、美しさの点で花を贈る以上の方法があるだろうか?」
と語るメアリー・バンラーケンさんは、「サンフランシスコに集まった同性愛カップルに花を贈る」という運動を始めた人物。彼女の呼びかけに、大勢の人が応じた。そしてそれは、アメリカだけでなく、カナダやオーストラリアでもその「運動」が知られるようになった。もちろん、それこそがインターネットの力だ。

「動き出したい。国中のゲイやストレートやそれ以外の人が、結婚するために並んでいる人たちに花を贈り始めたらすごいじゃない?」と彼女は語る。

また、ダレン・ベアフットさんによって、『アルとドンに花束を』というサイトもできた。「国中の人々が赤の他人に花を贈るというアイディアがすばらしいと思った。今は、人々の善意に圧倒されている。200人を超える人たちが2ドルから100ドルを寄付した……これは驚くべきことで、インターネットの動員力をよく物語っている。人々を——寄付した人も受け取った人も含めて——こんなに喜ばせることができてうれしい」


火曜日, 2月 24, 2004

[ゲイを装った徴兵逃れは許さない]

というイタリアのニュース。

Italy hunts down fake gay soldiers [Gay.com UK]

記事によると、イタリア政府は、セクシュアリティを偽って徴兵制を逃れた男性を逮捕する方針を決めた。なんでもイタリアではゲイ男性は軍隊に入隊できないそうだ。だから、徴兵を逃れるために、多くの男性が「自分はゲイである」と偽って申告したり、多額の金を支払って医者に「ゲイであることの」証明書を発行してもらう者もいるという。

で、この事態を憂慮した当局は、そういった男性の「遡行調査」や「おとり捜査」を行って、「彼」が本当に「ゲイであるか」を調査し、もし「ゲイでなかったことがバレたら」逮捕するという(実際に、逮捕者が出ている)。

しかし、どうも、この「政策」は根本的な解決にはならなと思うのだけどな。いったい「おとり捜査」って何やるんだろう。

日曜日, 2月 22, 2004

[ユダヤ・コミュニティ、「同性結婚問題」によって分裂 In ロシア]

サンフランシスコ発でもマサチューセッツ発でもない(無論、BBC他でもなく)、「純正ロシア」ゲイ・ニュース。
ゲイ・ロシアの英語版の記事より。

Same sex marriages prevent Russian Jews from unification [GAY.RU]

記事によると、ロシアの二つの有力ユダヤ人組織が統合をめざし議論を進めていたが、「同性結婚」と「同性愛」をめぐって意見が対立し、結局、統合問題は決裂に終わった。

発端は、Alekseyevaというジャーナリストの記事。Alekseyevaは、その記事の中で、Jewish communities側は、同性結婚を支持し、女性と同性愛者の地位向上を強烈にプッシュしていると指摘。これについて、Jewish communitiesの代表者は、この記事の内容を否定したが、このことが統合に反対するグループに有利に働いた。つまり、Jewish communitiesの(同性結婚への)「リベラリズム」が、ユダヤ人組織の統合を事実上不可能にした、ということだ。

月曜日, 2月 16, 2004

[ビッグイシュー日本版]

なかなか販売員に遭遇しなかったので、買ったのは今日が初めて。メグ・ライアンが表紙の第5号。お茶の水で買った。

この特異な販売形態(ホームレスだけが販売員になれる)を持つ、『ビッグイシュー』という雑誌については、そのWebサイトを閲覧のこと。

この号で注目なのは、「『ロード・オブ・ザ・リング』の名脇役たち」という記事のイアン・マッケランのインタビュー。その中で彼は、自分がゲイであることをカミングアウトしたことについて述べている。曰く「同性愛者のカミングアウトに、私はちょっとした助けや励みになる」と。

日曜日, 2月 15, 2004

[ゲイのための「ビジネスサイト」登場]

ゲイ&レズビアンのためのビジネスマガジン「Echelon」が3月に発行されるが、LGBT向けの総合ビジネスサイトも新しく登場した。

Two New Publications To Help Gay Business [365Gay.com]

GayBusinessWorld.com は、ゲイ&レズビアン向けに様々なビジネス・トピック──不動産情報や求人、テクノロジー、マーケティング等──を提供するサイト。さらに、ゲイ(ビジネス)だけでなくゲイ・フレンドリーなビジネスリソースも発信し、アメリカ、カナダを始め、ワールドワイドに展開するという。

実際サイトを訪れてみると──まだ出来たばかりのようだが──ファイナンス情報から法律、スモール・ビジネスまで、様々なユーザーのニーズに応えるべく、様々な情報が掲載されている。またディレクトリーも職種別、地域別に検索でき、例えば"Japan"で検索すると既に2件の情報がヒットする。

土曜日, 2月 07, 2004

[更新状況]

Iron Gate にソフィア・フォカ、レベッカ・ライト 『イラスト図解”ポスト”フェミニズム入門』を追加しました。

水曜日, 2月 04, 2004

[ゲイは「完全な結婚」の権利を有している]

日本と同様、憲法改正論議が白熱しているアメリカで、マサチューセッツ州裁判所が見解を示した。ゲイ・カップルの「完全な結婚」こそが、州憲法に適合すると。

Gays Have Full Marriage Rights, Massachusetts Court Says [NY Times]

記事によると、裁判所は、civil unions (同性パートナー制)ではなく、same-sex marriages(同性結婚)だけが、Commonwealth 法の定めた差別撤廃条項に則るものであると明確に示した。

これは、ヴァーモント州方式のcivil unions についてマサチューセッツ州が見解を示したもので、つまり、”unions”と”marriages”の「差」は、その差ゆえに、必然的に「2級市民」のレッテルを同性愛者に与えることになる。よって、”marriages”でなければならない、という論理。

ゲイ団体はこの裁判所の見解を歓迎しているが、一方、これは「裁判所の見解」であって「(一般)市民の見解」ではない、というある議員の見方もある。


月曜日, 2月 02, 2004

[パレスティナのゲイはイスラエルに安住を求める]

いろいろな意味で、エドワード・サイードにも読んで欲しかった記事。ソースは「Cleveland Jewish News」。その名のとおりユダヤ系のメディアだ。

Palestinian gays seek safety in Israel [Cleveland Jewish News]

記事によると、イスラム圏のパレスティナでは、同性愛者はひどく迫害されている。ゲイであることがわかると、当局に連行され、暴行を受け、拘留される。実際、西岸地区とガザ地区では、「ソドミー」は3年から10年の懲役になる。
したがって、多くのパレスティナのゲイは、「難民」としてイスラエルに逃亡する。イスラエルでは、こういった性的指向による「難民」を受け入れているからだ。

さらに記事では、「仮名」のあるパレスティナ人の「体験」が生々しく語られる。イスラエルの同性愛団体の代表者は言う「パレスティナでゲイであることは死を意味する」と。

記事の締めくくりは、パレスティナからイスラエルに逃亡し、現在テル・アヴィヴのレストランで働いているパレスティナ人ゲイ男性の弁。彼はユダヤ人のパートナーとテル・アヴィヴ郊外で暮らしており、平和の大切さと自分の幸運を噛み締めている。

日曜日, 2月 01, 2004

[マレーシアのゲイ・シーン]

マレーシアというと、「独裁者」マハティールによるアンワル元副首相逮捕に象徴されるように、同性愛者の人権を蹂躙している最悪の国というイメージがあったが、Gay Malasia Network というサイトを見つけて、多少考えを改めた(もちろん「多少」だが)。

まず、ゲイのサイトがあること自体に驚いたが(しかも美しくユーザフレンドリーで情報量もかなりある。何より「優しさ」が滲み出ている)、ゲイのためのバーやディスコ、サウナがマレーシアに「存在」していることに、やはり驚いた。

もちろんサイトの管理人が書いているように、マレーシアのようなイスラム国家では、同性愛は「オープン」に出来なく、事実、懲役20年という厳しい法がある。

しかし、この法は「イスラム教徒」にだけ適用され、さらに言えば実際にはさほど「厳格には」実施されていないようだ。ムスリムのマレー人も「クルージング」をしているし、彼が言うには、マレーシアのゲイ・シーンは、シンガポールよりもずっと「オープン」だという。
また、the Pink Triangle や the Malaysian AIDS Council といったNGOもあり、マレーシアのゲイ・コミュニティをサポートしているということだ。


金曜日, 1月 30, 2004

[ロシアにゲイ・コミューン誕生]

ソ連時代には、コルホーズとかソフホーズとかいう農業協同組合があったけど、現在のロシアでは、今年の夏、ゲイのための農業協同組合が誕生する。

Russia's Gay Commune [365Gay.com]

記事によると、こういったゲイの農業協同組合構想は、ソ連時代からLGBT アクティビストによって提唱されていたが、共産党政権は同性愛を違法としていたために実現できなかった。そして、共産党支配崩壊直後は資金難。

で、現在、ようやく匿名のビジネスマンの支援により、長年の「計画」が実現することになった。

ゲイ団体Ural Movement for Human Rightsの代表者Valery Klimov氏の構想によると、彼らは家畜を育て、麦を生産し野菜を栽培、自給自足を目指すという。現在、彼らは、ウラル地方で候補地を探しているが、しかし、場所が確定しても、地方のロシア人に残る同性愛嫌悪を恐れ、大掛かりな公表は避けるという。

Ural Movement for Human Rightsのメンバーは約200人だが、この内のどれくらいの人々が「農場」へ移るかは、まだ不確定。Klimov氏は、ヨーロッパやアメリカのゲイにも彼らのコミューンへ招待するつもりだと述べている。


木曜日, 1月 29, 2004

[多田野投手へのゲイ・メディア論調]

ゲイ・ポルノの出演したことによって、日本のドラフトに指名されなかったクリーヴランド・インディアンズの多田野投手が、ゲイ・メディアで脚光を浴びている(なぜ、今頃? 何かあったのかな)

Cleveland Indians pitcher asks for "forgiveness" for role in gay porn video [Advocate]

'I'm Not Gay Baseball's Porno Star Pitcher Says [365Gay.com]

Baseball pitcher admits to gay porn role [Gay.com]

まず、Advocate は、これまでのアメリカのスポーツ業界における「ゲイを公言することの困難さ」について述べているが、多田野投手のスキャンダルについては「客観的」な事実を書いているに止まる。無難な感じ。

365Gay.comは、タイトルこそ多田野投手を「ポルノ・スター」と書いているが、やはりスポーツ選手とセクシュアリティについて書き、これも一つの「同性愛と(アメリカの)スポーツ業界の問題」がメインになっている。

Gay.com は一番突っ込んだ議論をしており、多田野投手が「自分はゲイではない」と発言したことについて、ポジティブな意見とそうでない意見両方を書いている。

また、ゲイポルノ出演に関して、Falcon 社とタイタン社へ意見を求めていることが興味深い。Falcon 側は、ストレートがゲイ・ポルノへ出演することは珍しくないことで、Falcon社を例に取れば、10%から15%のパフォーマーはストレートだということだ。


土曜日, 1月 24, 2004

[更新状況]

Iron Gate にテリー・イーグルトン 『イデオロギーとは何か』を追加しました。


火曜日, 1月 20, 2004

[更新状況]

Iron Gate にニコル・ロロー 『アンティゴネの手』を追加しました。



水曜日, 1月 14, 2004

[更新状況]

Iron Gate にジョルジュ・アガンベン 『人権の彼方へ』を追加しました。


火曜日, 1月 13, 2004

[同性結婚、「保守派」へもアプローチ]

アメリカの人権団体ヒューマン・ライツ・キャンペーン(HRC)は、いわゆる「保守派」あるいは共和党支持者に対し、同性愛結婚への理解を求める広告キャンペーンを開始した。

Ads focus on conservatives against FMA [Gay.com]

これは、同性愛のすべての関係(「結婚」、「ユニオン」、「パートナー制」)を法的に認めることに対し、強硬に反対している団体”The Federal Marriage Amendment (FMA)”と立場を異にする「一般的な保守派」の人たちに向けてのキャンペーンで、FMAが求めている同性愛結婚を禁じる憲法修正に同調しないようメッセージを送っている。

記事によると、12都市のメジャー新聞に広告が出され、また保守派の論客(あの、ドクター・ローラがホスト!!!)によるラジオのトークショウでも広告が流される。

広告の内容は、こんな感じ。
「保守派コラムニストのジョージは、FMAのめざす憲法修正は法の濫用だと断言します」

HRCのディレクターCheryl Jacquesは、「いまこそアメリカ人であることを示そう」と、「保守派」の良心に訴えるべく行動を起している。

日曜日, 1月 11, 2004

[チェイニー、同性結婚反対を表明]

副大統領ディック・チェイニーは、もしブッシュ大統領が、同性結婚を禁じる憲法修正を行うならば、それに従うことをインタビューで明らかにした。

Cheney Would Support Gay Marriage Ban [Yahoo, AP]

ブッシュ大統領は、同性愛者の数々の権利は尊重するが、「結婚」に関しては「男女」のものというスタンス。一方、チェイニー氏は、2000年度のキャンペーンでは、同性同士であっても、個々人の関係は尊重すべきというスタンスだった。が、今回のインタビューでは、ブッシュ大統領の見解に従うむねを述べ、結果、同性結婚反対を表明したことになった。

チェイニー氏の娘メアリーはレズビアンで、ゲイ・コニュニティーでは名の知れた人物でアクティビスト。2000年のキャンペーンでは父親を応援した。今回の副大統領の発言について、彼女のコメントはまだ得られていない。

土曜日, 1月 10, 2004

[更新状況]

Iron Gate に守中高明 『脱構築』を追加しました。


金曜日, 1月 09, 2004

[ニュージャージー州、DP法通過へ]

そうか。アメリカって、「州」が一国のような単位だったことを改めて思い出した。

で、これはニュージャージー州。同性パートナー(same-sex couples、domestic partners)を結婚した異性(opposite-sex couples)と同じ法的権利を与える、DP bill承認について。

New Jersey senate passes sweeping DP bill [Advocate]

記事によると、ニュージャージー州上院は、ドメスティック・パートナー法(DP bill )を承認することを決定した。同州知事は、上院の決定を受け、早急に法案にサインする予定。これにより、ゲイ・カップルは、婚姻した異性愛カップルとほぼ同等の権利──医療保証や保険などの経済的権利を含む──を獲得することになる。

木曜日, 1月 08, 2004

[裁判所、アンチ・ゲイ社員の解雇を認める]

サンフランシスコの裁判所(9th U.S. Circuit Court )は、職場における反ゲイ言動(ハラスメント)を理由に、ヒューレット・パッカード社を解雇された元社員による訴訟を却下した。

Court upholds firing of Bible-quoting antigay employee [Advocate]

Court upholds firing man for anti-gay signs [Gay.com]

記事によると、HPを解雇された元社員は、聖書のフレーズを引用し、同性愛の社員に嫌がらせ(ハラスメント)を働いた。HPは、同社が展開する反差別キャンペーンに反するとして、元社員に警告したが、従わなかったため、解雇した。

これに対し、元社員は、宗教差別だとして、100万ドルの訴訟を起した。

裁判所は、「問題は、元社員の信教の自由にあるのではなく、元社員が会社の決めた<ハラスメント・ポリシー>に違反したことにある」、そして「HPの、職場における同性愛差別を根絶するためのこのような努力は、我々の市民権の目的、目標であり、矛盾しない」として、HP側の解雇を認める判断を下した。

元社員側は、この判断に不服として控訴した。

水曜日, 1月 07, 2004

[英警察、ゲイをリクルート]

かつて、面接の際、ゲイであるかどうかを尋ねるのは差別であった。しかし現在イギリスの警察では、ゲイの警察官を増やすためのプログラムが実施されるため、セクシュアリティが重要な質問となる。

Police force looks to embrace LGBT recruits [Gay.com UK]

記事によると、この計画は、ゲイ警察協会(Gay Police Association、GPA)の提案に後押しされたもので、これにより、ゲイ、レズビアン、バイセクシュアルの警察官の10%増を見込み、警察の現代化を図る。

もちろんこの計画は、警察自体の現代化という面とともに、同性愛者への差別や同性愛者を狙った暴力が厳然としてあるために、同性愛の警察官が必要だということだ(例えば、女性が性犯罪の被害にあった場合、女性の警察官の方が様々な面で「頼りになる」ということと同じだろう)。

火曜日, 1月 06, 2004

[IBM、GLBTマーケット強化へ]

IBMは、ゲイ・コミュニティ向けマーケットを強化する。

IBM seeks gay business-to-business

IBMは7年前からゲイ・コミュニティへのビジネスを積極的に開始しているが、今回は、同社で働く6人のGLBT社員をフューチャーした広告を作成、ゲイ向けマーケティングを強化した。さらに、オープンリー・ゲイのデザイナーSimon Doonanが、ユーザーとしてThinkPadを使っている広告も同じく使われるという。

そして記事によると、IBMがいかにゲイ・フレンドリーな企業であることがわかる。IBMは、1984年にGLBTの人々への差別を撤廃する社則を採用した最初の会社の一つで、1997年には同性パートナーへの福利厚生も開始したそうだ。

土曜日, 1月 03, 2004

[更新状況]

Iron Gate に東浩紀 『動物化するポストモダン』を追加しました。


金曜日, 1月 02, 2004

[ブラジル、移民法改正。同性パートナーの移民可能へ]

ラテンアメリカ諸国で先手を切って、ブラジルは、同性パートナー間の移民を認めるべく、移民ポリシーを改正した。

Brazil enacts inclusive immigration policy [Gay.com]

この修正移民法により、異性愛者の「国際結婚」と同じく、「国際同性カップル」がブラジルで「法的に」認められる。

これに類した制度を持つ国は、カナダ、オーストラリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、アイスランド、イスラエル、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、スウェーデン、南アフリカ、イギリス。

これを見て思うのは、「先進国」(G7国でもいい)で、「国際同性カップル」が「法的に」認知されていないのは、アメリカ、イタリア、そして日本ぐらいだ。

そしてこれに関連して、もし「少子化」が問題ならば(本当に言われるほど「問題」なのかは置いておくが)、発想を転換して、「移民」を増やし、「日本人」が増えればいいのではないか、と思う。

[更新状況]

Iron Gate にベルナール=アンリ・レヴィ 『人間の顔をした野蛮』を追加しました。

水曜日, 12月 31, 2003

[更新状況]

THIS SWEET SICKNESSに『渦』を追加しました。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。

で、新年らしい記事を。

[加版タイム誌、同性「結婚」カップルをトップ記事に]

カナダ版タイム誌は、2003年度ニュース・オブ・ジ・イヤーに、「最初の同性結婚カップル」の記事を選出した。

Canadian Time picks gay married couple as 2003's top story [Advocate]

Michael Stark and Michael Leshner [Time canada]

このゲイ・カップルの法的公認は、カナダの新しいリベラリズムを象徴している、ということだ。

もう一つ。今度はイギリスから。
[英女王、ゲイ刑事を称える]

エリザベス女王の新年参賀(で、いいのだろうか、"Queen's New Year's honors"は)で、英国ゲイ警察協会議長(The chairman of the Gay Police Association in England)が表彰されるされることが決まった。

Queen honors gay cop, hotline leader [Gay.com]

受賞理由として、Member of the British Empire (MBE)は、警察行政の多様化、コミュニティの広がりに対する貢献に加え、警察の現代化、ゲイに対する犯罪への対処が挙げられている。


火曜日, 12月 30, 2003

[大統領選候補者の同性結婚へのスタンス]

世界最大のイベントの一つ(と個人的に思っている)、アメリカ大統領選。民主党候補者の「同性愛結婚」に対するスタンス一覧が載っている記事を見つけた。

The Candidates on Gay Marriage [AlterNet]

ここで重要なのは、「結婚」(marriage)と「パートナ制度」(civil unions)が明確に区別されていること。
すべての候補者は「civil unions」に対しては支持しているが、「結婚」に賛成しているのは今のところ3候補者。そして日本でも名の知られているリーバーマン候補は、結婚反対のキャンペーンに加わっている守旧派だ。

[更新状況]

THIS SWEET SICKNESSに『ザ・プレイヤー』を追加しました。



月曜日, 12月 29, 2003

[更新状況]

ディスクレビューにメシアン『世の終わりのための四重奏曲』を追加しました。

土曜日, 12月 27, 2003

[更新状況]

Iron Gate に熊野純彦 『レヴィナス入門』を追加しました。


火曜日, 12月 23, 2003

[ニオール・ファーガソン]

田中宇の国際ニュース解説の記事「せめて帝国になってほしいアメリカ」 で紹介されている、ニオール・ファーガソンという歴史学者に興味を惹いた。「帝国」ではなく「覇権国家」という意味合いでアメリカを分析しているのが面白い。

いいかげんアメリカを「帝国」と呼ぶ反米本の氾濫に飽き飽きしてきたところ。ニオール・ファーガソンの本が翻訳されないかな、と思う。

そういえば、この記事を読みながら、ずっと以前に読んだ浜渦哲雄『英国紳士の植民地経営』(中公新書)を思い出した。再読してみよう。


月曜日, 12月 22, 2003

[エドマンド・ホワイトの『ジュネ伝』]

河出書房新社より、エドマンド・ホワイト『ジュネ伝』がついに翻訳された(画像付きなので、bk1へリンク)。

これが……分厚い。岩波から出たプルーストよりも、はるかにボリュームがある。値段も……高い。でも装丁が白の上巻と黒の下巻でなかなか良い感じだ。

[更新状況]

ディスク・レビューにパニアグワ 『古代ギリシャの音楽』を追加しました。

土曜日, 12月 20, 2003

[更新状況]

Iron Gate に海野弘 『ヨーロッパの誘惑』を追加しました。


水曜日, 12月 17, 2003

[更新状況]

Iron Gate に野口旭 『経済学を知らないエコノミストたち』を追加しました。


土曜日, 12月 13, 2003

[更新状況]

THIS SWEET SICKNESS に『X−メン2』を追加しました。

金曜日, 12月 12, 2003

[Gayzoo]

ゲイのためのサーチエンジン「Gayzoo」。まだ登録が少ないが(メディア系は充実している)、シンプルでロゴがキュートなのがいい。






[バルト&フーコー]

本屋に立ち寄ったら、ユリイカの特集がロラン・バルト、現代思想12月臨時増刊総特集がミシェル・フーコーだった。もちろん文句なしの購入。

で、フーコーの特集をパラパラとめくっていたら、高桑和巳「ミシェル・フーコーと推理小説」なんていう文章があって、おぉ!って感じ。ミステリ・ファンは要チェックだな。

ただ、この論文には、フーコー思想をモチーフにした笠井潔の『オイディプス症候群』はまったく触れられていない。さらに『オイディプス』ではその設定からして「アガサ・クリスティ」が重要なポイントだったが、この「ミシェル・フーコーと推理小説」で引用される女流ミステリ作家は、「ドロシー・セイヤーズ」である。
なにかしら、「思想対決」が横たわっているのだろうか……。

木曜日, 12月 11, 2003

[更新状況]

Iron Gate に吉川元忠 『マネー敗戦』を追加しました。

水曜日, 12月 10, 2003

[パーソン・オブ・ジ・イヤーにロビンソン主教]

Advocate誌の2003年度 Person of the Year に、米監督教会(英国国教会系)ニューハンプシャーのロビンソン主教が選ばれた。

Person of the Year: V. Gene Robinson

ジーン・ロビンソン氏は、ゲイであることを公言している人物で、彼の高位聖職就任には、内外の多くの議論を巻き起こした。

月曜日, 12月 08, 2003

[更新状況]

Iron Gate にJ・F・バーディン 『殺意のシナリオ』を追加しました。

日曜日, 12月 07, 2003

[ファッション広告にゲイの父親登場]

ファッション・デザイナー Ron Chereskin が手がけるブランド広告に、ゲイカップルと「彼らの」子供たちのイメージが採用される。

Gay dads: fashion's newest fad [Gay.com]

画像を見れば分かるように、ロングヘアーの男性とショートヘアの男性のカップル、プラス、3人の赤ちゃん──1人はアジア系。コピーには"R you ready to adopt a new lifestyle?" という文章が書かれている("adopt"には、新しい生活を「選択」すると同時に、「養子を取る」という意味が掛けられているのだろう)

この広告は、GQ誌やニューヨーク・タイムズ・マガジン、OUT誌に掲載が予定されている。


土曜日, 12月 06, 2003

[スイス、同性カップルの権利を認める法案作成へ]

「直接民主制の国」(と習ったよね)スイスが、ゲイ&レズビアン・カップルの権利を保障する法案の提出を準備している。

Switzerland next for civil unions? [Gay.com UK]

記事によると、スイスの代表議会は、国内のゲイ、レズビアンへ "civil union rights"を与える提案に合意を得た。内容的には、カップルの「認知」と経済的権利──税金、年金等。ただし、この法案(草案)は、養子縁組のような権利を含める「結婚」(marriage)とは違うものだ。

そして冒頭で書いたように、スイスは「直接民主」的志向が強い国なので、保守派や宗教グループが、この法案に反対すべく「国民投票」へ掛けようと画策している。なので、法案通過は不確定だ。


[D.H.ロレンスの絵画作品、70年ぶりに公開]

小説『チャタレイ夫人の恋人』もそうだが、絵画作品も同様に猥褻とされ、本国イギリスでは公開が禁止されていたD・H・ロレンス。小説に遅れを取ったが、この度、絵画作品もようやく陽の目を見ることになった。

Banned D.H. Lawrence Paintings on Show in London [Yahoo! News]

この記事では言及されていないが、ロレンスの絵画には同性愛的な関係を描いた作品がある。その作品が、ベンジャミン・ブリテンのCDのジャケットに使われていたのを偶然見つけて、「この人わかってるー」って密かに頷いたものだ。



金曜日, 12月 05, 2003

[更新状況]

Iron Gate に田中秀臣他『エコノミスト・ミシュラン』を追加しました。

木曜日, 12月 04, 2003

[ゲイ「ビジネス」マガジン刊行]

ゲイのビジネスパーソンのための新しい雑誌が刊行される。

Gay business magazine debuts next month [Gay.com]

新雑誌の名前は「Echelon」(エシュロン、梯形や段階を意味する)。隔月刊のビジネスマガジンだ。

アメリカのゲイ・マガジンには、Advocate のような政治志向の強いもの、Out のようなファッション系、ティーンズ向け、ヒスパニック向け、そしてもちろんポルノなんかがあるが、この Echelon は「ビジネス」にターゲットを絞っている。つまりマーケットはゲイの「保守層」だ。

編集者のマイケル・ラム氏は言う。多くの同性愛者は、毎日仕事に出かけ、税金を払い、「通常の」社会生活を営んでいる(異性愛者と同様、社会に貢献している)。「Echelon」は、これまでのゲイのステレオタイプ──パーティ・アニマルと政治的異議申立て──に対抗したい、と。

新雑誌Echelonは、エンターテイメントやセクシュアリティの記事を控え、その代わりにビジネス関係の記事等を充実させる。


水曜日, 12月 03, 2003

[ゲイ&HIVアクティビスト、ノーベル平和賞へノミネート]

同性愛者でHIVに感染しているアクティビストが、2004年度のノーベル平和賞にノミネートされた。

AIDS activist listed for Nobel Peace Prize (Gay.com)

ザキエ・アクマト氏(Zackie Achmat)は41歳、南アフリカ在住。記事によると、アクマト氏は、南アフリカのエイズ患者に治療薬が広く普及するまで、自身の投薬を拒否しながら、エイズに対するキャンペーン活動を行った。エイズの治療薬は非常に高価であり、安価なジェネリック薬は普及しておらず、多くの患者が適正な治療を受けられない状態だったからだ。

アクマト氏と彼の組織した団体(TAC──Treatment Action Campaign )の活動により、現在南アフリカ政府は、治療薬の無償配布を決定している。そしてそのアクマト氏の「非暴力に徹したキャンペーン」及びTACのエイズと平和への果敢な運動の成果が評価された。

個人的に注目、というか驚いたのが、アクマト氏がムスリム・コミュニティ出身(つまりイスラム教徒)であるということだ。その彼がまず、アパルトヘイトに反対する運動に参加したことに始まり、次に"National Coalition for Gay and Lesbian Equality"という同性愛者への差別撤廃を目指す団体を設立。そしてエイズに対するキャンペーン運動とTACの組織。彼は根っからの市民運動家なのかもしれない。

火曜日, 12月 02, 2003

[ロラン・バルト著作集、刊行]

みすず書房 より、ロラン・バルト著作集全10巻が刊行される。初訳、新訳、完訳ありと嬉しい限りだ。

[英政治家、ヌード写真を「ポスト」]

ったく、エロ拓じゃないんだから。

イギリスの国会議員(労働党)クリス・ブライアント氏(Chris Bryant)が、有名ゲイサイトにヌード写真(エロティックな言葉付き)を掲載していたことを、大衆紙サンにスクープされた。

Online pics get gay politician in trouble [Gay.com]

ブライアント氏は41歳。ゲイであることを公言している政治家。記事によると、イギリスのゲイ専用のデイティング・サイト(出会い系みたいなものか)Gaydarに、プロフィールと白のコットンブリーフ一枚の写真をポストしていた。

このスキャンダルにより、ブライアント氏の政治的なダメージは必須だと関係者は述べている。またUk Gay.com の記事では、この件に関し、ブレア首相はコメントする意思はないという。

まあ、別に悪いことしたわけじゃないんだけど……BBCのプロフィールだけじゃ、彼氏が見つからなかったのだろうか?


月曜日, 12月 01, 2003

[マツダ、LGBTマーケットへ]

といっても、それほど大袈裟なものではなくて、 RX-8のコマーシャルにブリトニー・スピアーズの曲と彼女のこのあいだのMTVでのホットなキスシーンを流すというもの。もちろんこれは北米マツダでのお話。

Mazda's Lesbian Kiss [365Gay.com]

まあ、企業のコマーシャルに女同士のキスシーンを使い、それがメッセージになっているということだ。

記事にもあるように、ボルボやフォードはすでにゲイ・コミュニティをターゲットにした広告を出している。

日曜日, 11月 30, 2003

[エコノミスト・ミシュラン]

『経済学者たちの闘い』がとても良かったので、若田部昌澄が参加している『エコノミスト・ミシュラン』(太田出版)を買ってきた。電車の中でもちょっと読んだけど、このくだけた調子は好きだなあ。

『経済学者たちの闘い』でも書いたけど、学生の頃、こういった本を読みたかった!

土曜日, 11月 29, 2003

[英女王、ゲイの権利に言及]

最初、別のテクスト・オンリーのサイトで記事を読んだとき、「クイーン」って誰? と思ったが、イギリスのエリザベス女王のことだった。

Gay couples to get joint rights [BBC News]

In depth: Queen's Speech [BBC News]

記事によると、同性愛カップルも異性愛カップルと同等の法的権利を与えるというもの。具体的には書かないが(記事のNew rights参照)、要するに、「結婚した異性愛カップル」が当然のこととして得ている権利とほぼ同等の権利が「同性カップル」にも与えられる、ということだ。

この「同性パートナーの権利」は、エリザベス女王の議会でのスピーチにおいて、以下のようにアナウンスされた。

"My government will maintain its commitment to increased equality and social justice by bringing forward legislation on the registration of civil partnerships between same-sex couples,"

金曜日, 11月 28, 2003

[更新状況]

Iron Gate に若田部昌澄 『経済学者たちの闘い』を追加しました。


木曜日, 11月 27, 2003

[Twink Wink]

可愛いんだか、憎たらしいんだが、アメリカで人気のゲイ・キャラクター。それが Christian Dunce 氏による Twink Wink だ。

http://www.twinkwink.com/

このマンガというかカトゥーンは「政治的な正しさ」を目指して「ない」。ちょっとエロティックでとぼけた感じ。ヒップでファニーなジョークが楽しい。

水曜日, 11月 26, 2003

[NOT 2ND CLASS]

アメリカらしい、と言えるだろうか。先日のマサチューセッツ州裁判所の同性愛結婚OKの判断によって、来年の大統領選挙の争点にもなりそうな「same-sex marriage」であるが、それに関連して興味深いサイトを見つけた。

NOT 2ND CLASS

このサイトは同性愛結婚をサポートする目的で設立された。「NOT 2ND CLASS」は、「ゲイ&レズビアンは(結婚等の人権が制限される)2級市民ではない」という意味だ。

まあ、こういう団体(サイト)ならば、いくらでもあるが、ここが面白いのは、「NOT 2ND CLASS」というスローガンを銘打ったキャンペーン・グッズを多数販売していることだ。Tシャツから帽子、マグカップ、エプロン、クルマのバンパースティッカーまで。

個人的に、さすがにこういったTシャツ/トレーナーを着て東京の街でアピールしたいとは思わないが、マグカップぐらいは買ってもいいかな、と思う。

火曜日, 11月 25, 2003

[更新状況]

Iron Gate に廣川洋一 『ギリシア人の教育』を追加しました。

月曜日, 11月 24, 2003

[更新状況]

POPSにクリス・ボッティ 『a thousand kisses deep』を追加しました。

日曜日, 11月 23, 2003

[サバルタン・トーク]

僕は以前から精神分析(とくにフロイト)を安易に持ち出す「批評」が大嫌いだったのだが、ガヤトリ・C・スピヴァクの『サバルタン・トーク』(吉原ゆかり訳、現代思想1999/7)を読んで、まさに目からウロコが落ちた。

フーコーやドゥルーズも精神分析を批判しているが、やはり彼らは「一神教」のカルチャーの人。単純に精神分析の「おかしい」ことをもってまわった言い方(つまり難しい)をしているような気がしていた。

しかしスピヴァクはインド出身の人。彼女の言説は明快で、とてもわかりやすい。彼女はこう述べる。

”フロイトは『モーセと一神教』で多神教とギリシアの女神たちが終焉をむかえるという、荒唐無稽な歴史をでっちあげねばなりませんでした。エディプスと兄弟たちの闘いが歴史の始まりに位置するようにするためです。多神教がさかんな国の出身の私としては、これはいささか狼狽させられますが、まあそれはともかく! 多神教はフロイトにとって有史以前のものでなければならなかったわけです。”

”精神分析的な文化批評には、私はかなり強い不信感を抱いていました。これは私がフロイト派に反感を抱いてきたせいなのだと、だんだん分かってきました。つまり、診断を下したいという衝動にとりつかれているくせに、分析されるものと深くかかわろうとする努力を惜しむフロイト派への反感です。”

もちろん僕は、精神分析における、同性愛者への「差別的」(これこそテクスチュアル・ハラスメントだ)で「荒唐無稽な分析」と、分析家の「エラソーな態度」にアタマに来ているが、セクシュアリティ以外でも、精神分析の文化批評には「おかしい」ことに気がついている人も少なくはないだろう。
スピヴァクの文章は様々な示唆を与えてくれる。

土曜日, 11月 22, 2003

[独、同性愛ナチ犠牲者のための記念碑設立へ]

ドイツの国会は、ナチスにより犠牲になった同性愛者のための記念碑を設立することを決定した。

Gay Nazi victims to get memorial (TRONTO STAR Star,
ASSOCIATED PRESS)

記事によると、ナチス体制の下、約5万人の同性愛者が囚人とされ、そのうち1万から1万5千人の同性愛男性が絶滅収容所に送られ、ほとんど生還できなかったという。

「ナチスによる同性愛者の犠牲者については、これまであまり言及されてこなかった」として緑の党の法案提起者はその意義を述べる。
というのも、ドイツでは戦後においても、1969年まで、同性愛を非合法としていたからだ。

昨年、ドイツ国会は、ナチスによる同性愛者の犠牲者に対し、公式に謝罪した。

日本の歴史教科書は「この事実」に対し、どう対応をとっているのだろう?

[I'm the king of the castle]

マーガレット・ミラーの『The Cannibal Heart』を読んでいたら、"I'm the king of the castle and you're the dirty rascals" というフレーズが出てきた。

この"I'm the king of the castle"って、どこかで見たことがあるな、と思っていたら、そういえば、スーザン・ヒルの『ぼくはお城の王様だ(罪深き天使たち)』の原題がそれだった。ミラーの小説でもイタリック体なので何かの引用だと思うのだけど、英語圏では有名なフレーズなんだろうか? 

ネットで探したのだけれど、「子供の遊び」でこのフレーズを使うようなことぐらいしか見つからなかった……気になる。

金曜日, 11月 21, 2003

[マサチューセッツ、同性愛結婚認める]

米マサチューセッツ州高等裁判所は、18日、同性愛結婚を認める司法判断を示した。

Massachusetts backs gay marriage [BBC News]

US state to allow gay marriage [Gurdian]

この(イギリスの)記事によると、裁判所の見解は、「誰とどのように性的親愛を示そうと、また、どのような家族を構成しようと、それは基本的な自由であり権利である。そしてそれはすべての人に対し保証されている」ということだ。

この司法判断が、全米共通のものになるか、マサチューセッツ州独自のものになるかは不透明であり、来年の大統領選挙の一つの政治的な争点になるかもしれない。また保守派による「バックラッシュ」も懸念されるようだ。

それと最近のゲイ関係の記事を読んで目に付くのは、「gay marriage」という言葉と並んで、「same-sex union」という言葉だ。「union」も「結婚」という意味があるが、より幅広い「連帯」のニュアンスを感じる。

[avex-CLASSICS]

エイベックスがクラシックに参入するというのを聞いたとき、正直どんなもんだろう、と思っていたが、ピアニストのファジル・サイのリリースが予定されていることを知って、俄然興味がわいた。

で、エイベックス・クラシックスのサイトを見ると、パウル・グルダによるシューマン『クライスレリアーナ』のCDがあったりと(しかも廉価で)、なかなかのラインナップ。
また、前橋汀子の名前もあったので、こちらも楽しみだ。

http://www.avexnet.or.jp/classics/

水曜日, 11月 19, 2003

[更新状況]

Iron Gate にマーガレット・ミラー"FIRE WILL FREEZE"を追加しました。


火曜日, 11月 18, 2003

[トム・ノーランによるミラー/マクドナルド論]

『鉄の門』のあとがきで、小泉喜美子が引用しているミラーの言葉「私は昼間書き、良人は夜中に書きます。ときどき、階段で顔を合わせます」。これの引用元ともいえる文章を見つけた。ロス・マクドナルドの伝記も書いているトム・ノーランによるMystery Readers Journal というサイトに載っている「パートナー・インクライム」。
ここにちょっとだけだが、1954年にCBC Radioに出演したミラー夫妻のインタビューが出ている。

Ross Macdonald and Margaret Millar: Partners in Crime

これによると、ミラー/マクドナルド(このときはまだ「ケネス・ミラー」と標記されている)は、ヘレン・マクロイとブレッド・ハリディらと同じく、自分たちは二人で「コラボレイト」としない、と言っている。

そしてミラーが「私たちは別々の部屋をそれぞれ家の反対方向に持っていて、自分が朝から、ケンは昼間から書き始める」と言う。
マクドナルドは「マーガレットのような朝型の人間と僕のような夜型の人間が一緒にいるのはとても便利なんだ」と述べている。

それに続いてトム・ノーランの解説が書かれており、読み応えのあるミラー/マクドナルド論(あるいは「パートナー論」になっている。


日曜日, 11月 16, 2003

[IT'S NO GOOD]

最近手に入れたデペッシュ・モードの『It's No Good』(Mute Records)を聴いている。このCDは「It's No Good」しか収録されていないが、4種のリミックス・ヴァージョンで──つまり計4曲──聴くことができる。

リミックス・ヴァージョンって、ただ引き伸ばされただけの感じがして、あまり好きではないのだが、さすがはデペッシュ・モード。どれも聴き応えのある「編曲」になっている。カラフルなサウンドにあのクールなヴォーカル、やっぱりデペッシュ・モードはいいなあ。

月曜日, 11月 10, 2003

[アナーキー・国家・ユートピア]

ロバート・ノージックの『アナーキー・国家・ユートピア』それ自体は未読であるが、窺い知る彼の「リバタリアン」「最小国家」の考え方には興味を覚える。

例えば、加茂利男他『現代政治学』(有斐閣)にノージックの考えがコンパクトにまとまっているが、これによると、彼は基本的に福祉国家批判をしており、そして

1.原初取得
2.合意にもとづく所有の移転
3.暴力などの不正義による財の移転の矯正

という3原理が満たされているならば、その結果いかなる不平等が発生しようとも、それは正当だとしている。

もちろんこれだけで僕がノージックに関心を抱いたのではない。僕がノージックに関心を寄せるのは、彼が「同性愛結婚」を自由の権利であると主張していることだ。

ノージックはジョン・ロックらのイギリス思想の影響を受けているという。ロックらの思想は、土屋恵一郎が『独身者の思想史』で示したように、独身者/同性愛者であることが、その一つの発想になっていると考えられる。

このことからも、ノージックの著書は僕にとってマストなのかもしれない。近々読んでみたい……でも時間がないんだよね、結構これ分厚そうだし、それに今はマーガレット・ミラーの原書読みの最中だし……。

土曜日, 11月 08, 2003

[更新状況]

Iron Gate にマーガレット・ミラー"THE DEVIL LOVES ME"を追加しました。

月曜日, 11月 03, 2003

更新状況

[更新状況]

This Sweet Sickness に『海をみる』を追加しました。

日曜日, 11月 02, 2003

[エイドリアン・ヴィジネフスキー]

ひさしぶりに目を通した『美術手帳』の特集「緑のイギリス美術」(1990/11)で目を惹いた画家エイドリアン・ヴィジネフスキー(Adrian Wiszniewski)。1958年スコットランド生まれ。

この人の作品には、画家に良く似た「青年」が登場し、『美術手帳』に載っている『隠者』という絵なんかまさにそう。ウェブで検索したら「中年」になった画家の画像とその作品がいくつか見つかった。例えば、ここ、とかここ。まとまって鑑賞したいアーティストだ。

土曜日, 11月 01, 2003

[更新状況]

Iron Gate に塩野七生 『ローマ人の物語?T』を追加しました。



金曜日, 10月 31, 2003

[ジャクスン・ポロック]

ジャクスン・ポロックの映画『ポロック 2人だけのアトリエ』 のサイトを見て、ポロック役のエド・ハリスが画家本人にすごく似ているのに驚いた。

それと原作はピュリッツァー賞を受賞した『JACKSON POLLOCK:AN AMERICAN SAGA』ということだが、この本を十年以上前に読んでレビューしている日本人がいた。滝本誠である。

『美術手帳 1990/11』で滝本氏は、自殺した画家のナルシシズムに触れ、「彼の肉体はマーロン・ブランドであり、その死への意志はジェームズ・ディーンというわけだ」ということを述べ、そこから、ケネス・アンガーの『K・K・K・』やJ・G・バラードの『クラッシュ』(まだ映画も翻訳もなかった)へと論を進めていく。

そして、アートというマイナーな世界の人間が「英雄」になるためには<死>の文化伝説が必要だった。あのドロップ・ペインティングは、伝記にある少年時代のポロックが雪の上に小便をひっかけた模様に恍惚したというエピソードだけでなく、「自らの死の瞬間、事故死の瞬間のイメージのフラッシュ・フォワードである」と書く。

こういうところはさすが滝本氏であり、やっぱり凄い人だと感嘆する。

[更新状況]

LINK 2 LINK にKAZY さんの『The House Of Terror』を追加しました。

木曜日, 10月 30, 2003

[デビルマンの実写映画]

『キューティー・ハニー』は眼中にもないが、『デビルマン』の映画化は気になる。しかも飛鳥了役がいるということは、アニメ版ではなくマンガ版が原作か。楽しみだ。

火曜日, 10月 28, 2003

[更新状況]

Iron Gate に山田勝 『世紀末の群像』を追加しました。

日曜日, 10月 26, 2003

[更新状況]

Iron Gate に河村錠一郎 『コルヴォー男爵』を追加しました。


木曜日, 10月 23, 2003

[更新状況]

Iron Gate に殊能将之 『鏡の中は日曜日』を追加しました。

火曜日, 10月 21, 2003

[更新状況]

This Sweet Sicknessに『太陽はひとりぼっち』を追加しました。



日曜日, 10月 19, 2003

[社民党、ゲイの差別撤廃を明記]

選挙戦に入り、各党の公約、マニフェストが賑々しく発表されているが、そんな中、社会民主党はその人権政策において、性的指向による差別撤廃を公約に掲げた。

社民党の政策 8つの約束

画期的なのは、ここに「ゲイ」「レズビアン」という言葉をきちんと明記したことだ。これを期に、社民党はぜひイギリス労働党のような政党になってほしい。

[更新状況]

Iron Gate に海野弘 『アール・ヌーボーの世界』を追加しました。


土曜日, 10月 18, 2003

[更新状況]

This Sweet Sicknessに『ペダル・ドゥース』を追加しました。

火曜日, 10月 14, 2003

[更新状況]

ディスクレビュー に伊福部昭他 『ゴジラ The Best of GODZILLA 1954-1975』を追加しました。


月曜日, 10月 13, 2003

[更新状況]

Iron Gate に山内昌之 『「反」読書法』を追加しました。



日曜日, 10月 12, 2003

[更新状況]

This Sweet Sicknessに 『アザーズ』を追加しました。


土曜日, 10月 11, 2003

[更新状況]

ディスクレビュー にペーター・エトヴェシュ 『Electrochronicle』を追加しました。


[更新状況]

ディスクレビュー にフィリップ・グラス 『ソングス・フロム・リキッド・デイズ』を追加しました。


水曜日, 10月 08, 2003

[更新状況]

ディスクレビュー にグラハム・フィットキン 『Log・Line・Loud』を追加しました。



土曜日, 10月 04, 2003

[更新状況]

ディスクレビュー に佐藤聡明 『マンダラ』『マントラ』『タントラ』を追加しました。


金曜日, 10月 03, 2003

[更新状況]

ディスクレビュー にソフィア・グバイドゥーリナ 『最後の7つの言葉』を追加しました。


木曜日, 10月 02, 2003

[更新状況]

ディスクレビュー にダッラピッコラ 『囚われ人の歌』を追加しました。

月曜日, 9月 29, 2003

[更新状況]

Iron Gate にカンパネッラ 『太陽の都』を追加しました。


土曜日, 9月 27, 2003

[更新状況]

This Sweet Sicknessに 『ケレル』を追加しました。