木曜日, 1月 30, 2003

[同性間のDV]

こういうのを「進んでいる」と評するのは不適切かもしれないが、ジョージタウン大学の調査によって、同性パートナー間のドメスティック・ヴァイオレンス(DV)の実体が明らかになった。

Georgetown University releases domestic violence study [Advocate]

この記事によるとDVの犠牲になるのは、HIVポジティブの人たちが多く、年齢的には40代前後。経済的にパートナーに依存していることが多いので、暴力に耐えるかホームレスになるしかない、という選択を迫られるようだ。



火曜日, 1月 28, 2003

[更新状況]

Iron Gate にコンラッド『無政府主義者』他を追加しました。


月曜日, 1月 27, 2003

アイルランドというと、アタマのカタいカトリックの国というイメージがあるが、少しずつ変わってきているようだ。
まずはこの記事。

Ireland: New Code To Protect Gay Students[Gay.Com UK]

これは、ゲイの生徒や学生を虐待や差別から守るための規約が通達されるというもの。つまり学校における性的指向による「いじめ」が問題となっており、その対策としての規約制定だ。重要なのはクラスメートによるハラスメントだけでなく教師によるものも明記されていることだろう。

もう一つの記事は、ダブリンで第2回欧州バイセクシュアル会議(EBC2)が開催される、ということ。

Second European Bisexual Conference In Dublin[Gay.Com UK]

この2003年6月4日から6日まで開かれるEBC2が面白いのは、参加する個々人のセクシュアリティは関係ないということだ。バイセクシュアルやセクシュアリティ一般に関心がある人ならば誰でもOK。ゲイとストレート間の対話やディスカッションも推進されている。





土曜日, 1月 25, 2003

[更新状況]

Iron Gate にナボコフ『青白い炎』を追加しました。


木曜日, 1月 23, 2003

[ゲイ・テーマの絵本]

イギリスの大手出版社マクミランが、ゲイ・テーマの子供向け絵本を発売する。

Picture book for children has a gay theme [The Guardian]

記事によると、その絵本は『Hello, Sailor』という作品で、灯台の管理人マットと彼の友人である船員との「同性愛関係(same-sex relationship)」を描いているという。出版社は、ある程度の論争は予想されるが、この本はあくまでもひとつの友情の形態、つまり「自然な」関係として理解されるものだと述べている。

まあ、こんなことは当たり前のことで、王子様(男)とお姫様(女)の恋愛物語がよくて、灯台監視員(男)と船員(男)の物語が悪いわけはない。
でも、よく考えたら、オスカー・ワイルドの『幸福な王子』なんて、まともにゲイ・テーマなんだけどな。

水曜日, 1月 22, 2003

オランダ左派回帰、首相に初のユダヤ人ジョブ・コーヘン氏就任へ
……なんていう記事だけで(日本では)終わりそうなので書いておく。

Dutch voters set to swing left[BBC]

このBBCの記事にあるように、コーヘン氏の「政治的功績」は、なんといっても市長時代に同性愛結婚を成立させたことにある。日本のメディアはこのことをきちんと伝えるだろうか。昨年のドイツに続き、左派が政権を取ったことに「西欧のバランス感覚」だとか、さらには、アメリカ追随に否、とかいう「もっともらしいストーリー」に沿った記事になるのが関の山ではないのだろうか。

だいたい、ここにも書いたが、暗殺されたピム・フォルトゥイン党首を「極右」と呼び、フランスのルベンあたりと一緒にして「都合の良いストーリー」を書き散らす「クオリティ・ペイパー」なんて全然信用できない。ルペンはアンチ・ゲイの差別主義者であり、フォルトゥインはゲイの大学教授だ。こんなことだと、本気で、どっかの大学のサーバーにあるようなCGIプログラムによって記事を自動作成しているんじゃないかと思ってしまう。



火曜日, 1月 21, 2003

ソンタグの「《キャンプ》についてのノート」を読み返していたところ、思うところがあったので書いておきたい。
それは「やおい」についてだ。無論、僕のスタンスは変わりなく、ゲイを愚弄するような言説をデフォルトとする「やおい論」は問題外であり、絶対に看過できない。

しかしそれ以外で、もし「やおい」が、「ジェンダー論」や「精神分析」の威嚇的なタームで語られることなく、フェミニズムという「政治」とも結びつくことがなかったなら、「やおい」は一種、キャンプ/フラジャイルな芸術になっていたのかもしれない──と思う。
ソンタグの言葉を引用してみたい。


”キャンプ趣味とは一種の愛情──人間性に対する愛情──である。それは、ちょっとした勝利や《性格》の奇妙な強烈さを、判断するというよりも、愛でるのだ。……キャンプ趣味は、それが楽しんでいるものに共感する。この感覚を身につけているひとびとは、《キャンプ》というレッテルを貼ったものを笑っているのではなく、それを楽しんでいるのである。キャンプとはやさしい愛情なのだ。”

スーザン・ソンタグ「《キャンプ》についてのノート」(『反解釈』)より

月曜日, 1月 20, 2003

松岡正剛の千夜千冊で、遂にスーザン・ソンタグの『反解釈』が取り上げられた。
さすがにこの本の「凄さ」を的確かつ説得力のある文章で評しているが、驚いたのは、現在ソンタグと懇意にしている松岡氏が最初にソンタグを知ったのが武満徹を通してだということ。武満もソンタグのファンだったということか。ちょっと意外な感じがした。


日曜日, 1月 19, 2003

[マドンナ、ミニー・ドライヴァー、デミー・ムーアら、ウィル&グレースに出演]

日本での放映はまだ先のことになると思うけど、本家アメリカ『ウィル&グレース』では、近々マドンナ、ミニー・ドライヴァー、デミー・ムーアら最強の女性アーティストたちがゲスト出演するようだ。

Madonna, Minnie Driver, and Demi Moore to make sweeps appearances on Will & Grace [Advocate]

マドンナの役どころはまだ明らかにされてないが、ミニー・ドライヴァーはカレンのライヴァルとして、デミー・ムーアはジャックの以前のベビー・シッターとして登場するみたいだ。





[更新状況]

Iron Gate にプラトン 『クリティアス』を追加しました。



土曜日, 1月 18, 2003

タワーレコードに行ったら、ABQのバルトーク弦楽四重奏曲全集が1090円という超デフレ価格で出ていた。
もちろん即ゲットして、今聴いているけど、バルトークらしからぬビューティな音、バルトークらしからぬエレガントな演奏。心地よく、爽快だ。

それとミュッセにマルグリット・デュラスの映画『アガタ』の記事が出ていた。テクストは中条省平。デュラスそのものの映画のようだ。
2月1日よりユーロスペース、モーニング&レイトショーで。これは見たい。

あともう一つフランス映画で、美貌の殺人犯を主人公にしたノワールな『ロベルト・スッコ』。これも気になる。






水曜日, 1月 15, 2003

[ルパート・エヴェレット、仏教に目覚める?]

おなじみのルパート・エヴェレット。最近、仏教に入れこんでいるという。

Rupert Everett Sees The Buddhist Light (Gay.com UK)

なんでも大学で三日間の仏教セミナーを受けたりして、仏教の教えを賜っているようだ。「この世は狂気だらけ。みんな正気でいるために仏教に帰依してるよ」と、もうすでに悟りを開いたような発言。
まあもともと彼はカトリックで育てられたけど、カトリックはゲイ向けじゃないからね。でも仏教といってもいろいろとあるからな。ヘンなところじゃなければいいけど……。

火曜日, 1月 14, 2003

[モニク・ウィティッグ死去]

フランスのレズビアン・フェミニスト、モニク・ウィティッグ(Monique Wittig)が1月3日亡くなりました。67歳、死因は心臓発作でした。

Lesbian feminist Wittig dies [Advocate]

記事によると、ウィティッグはラディカルな理論家として、また小説家として、レズビアン&ゲイ男性から多大な支持を得ていたようです。

僕はこれまで彼女の文章は読んだことがなかったのですが(カミール・パーリアの『セックス、アート、アメリカンカルチャー』で槍玉に挙げられているのを見ましたが)、このサイトこのサイトを見ると、常に同性愛の立場から発言していたようですね。

ご冥福をお祈りします。



月曜日, 1月 13, 2003

[更新状況]

Iron Gate にT.S.エリオット 『大聖堂の殺人』を追加しました。


日曜日, 1月 12, 2003

以前も書いたバイロンのゲイ・セクシュアリティについて、ニューヨーク・タイムズでも大きな記事が出ている。

'Byron': I Love Not Woman the Less, but Man More
(The New York Times、記事を見るためには簡単な登録が必要)

まあ、さすがニューヨーク・タイムズという感じで、かなり本格的な内容の記事になっている。特に目を引いたのは、バイロンがゲイであったということが21世紀の読者に新鮮な「クリシェ」を与え、これまでの「女たらし」の陳腐なイメージ(これは同性愛を隠すための偽装だったらしい)から脱却し、新たなバイロン伝説が生まれるだろう、と書いているところだ。

記事の発端は、最近出版されたフィオナ・マッカーシー(Fiona MacCarthy)によるバイロンの伝記”BYRON  Life and Legend”。この本の中でバイロンは、聖歌隊員であったジョン・エレストン(John Edleston)に特に心を抱いていたという。この本、翻訳されないかな。



金曜日, 1月 10, 2003

[ゲイ・コム、パーソン・オブ・ザ・イヤー2002]

Gay.com の2002年パーソン・オブ・ザ・イヤーに、ゲイであることをカミングアウトした元NFL選手エセラ・トゥアオロ(Esera Tuaolo)が選ばれた。

2002 Gay.com Person of the Year: Esera Tuaolo

以前関連記事をを紹介したが、こちらの記事はもう少し深刻なものになっている。エセラ・トゥアオロはスーパーボールにも出演したベテラン・プレイヤーであったが、ゲイを侮蔑するジョークには閉口させられ、一時は自殺も考えたという。しかしカミング・アウト後、好意的なEメールが多く届き勇気付けられたという(もちろんネガティヴな意見もあったそうだけど)。

こういった記事を読むと、どうしても、回収された差別的な本をWebに転載している「やおい」関係者の卑劣な行為を思い出す/思い出さざるを得ない。他者を傷つけ、ダメージを与え、自殺をも考えさせる「暴力」が単なる「ジョーク」で済むのだろうか。絶対に看過できない。「テクスチュアル・ハラスメント」の最たるものだ。

このこととは直接的には関係ないものの、WIRED NEWSの「ブロガー」についての記事には興味を引いた。参考にしたい。




木曜日, 1月 09, 2003

[2002年の主張=The Advocate]

ゲイ・ジャーナリズム&カルチャー・マガジンのアドヴォケイト誌。2002年度のカヴァー&記事一覧が同誌のウェブサイトに掲載されている。

The covers: 2002 [The Advocate] 

まあ、アメリカ中心のストーリーだけれども、2002年度に話題になった硬軟含めたニュースや論争が一目瞭然。

例えばFebruary 5ではBeyond QAF でQAF以外のゲイが主役または登場するシットコムについての話題(以前どこかに書いたイギリスの『メトロセクシュアリティ』についても)。April 2では話題の映画『ビューティフル・マインド』でスクリーンでは「描かれなかった」ナッシュの同性愛についての議論。
April 16では共和党政権時代に相応しい「ゲイの保守主義」。May 28では、ゲイの養子問題や親権について。以前書いたカミングアウトしたNFL選手についてはNovenber 26で。

今年はどんなニュースに熱くなれるだろうか。


水曜日, 1月 08, 2003

[Mad About the Boy ]

カヴァー・ジャケットがなんともエロティックな"Mad About the Boy "シリーズ。言うまでもなくゲイ向けコンピレーション・アルバムで今はシリーズ9まで出ている。

これ、欲しかったんだけど、タワー・レコードで見つからなくて(Onlineでも見つからなかった)、そのままにしていたら、Amazon(日本)で売ってた。
ついでにQueer As Folkのサウンド・トラックも一緒に。




月曜日, 1月 06, 2003

[更新状況]

Iron Gate にプラトン『ティマイオス』を追加しました。




日曜日, 1月 05, 2003

[更新状況]

Iron Gate にルース・レンデル『聖なる森』を追加しました。