[アナーキー・国家・ユートピア]
ロバート・ノージックの『アナーキー・国家・ユートピア』それ自体は未読であるが、窺い知る彼の「リバタリアン」「最小国家」の考え方には興味を覚える。
例えば、加茂利男他『現代政治学』(有斐閣)にノージックの考えがコンパクトにまとまっているが、これによると、彼は基本的に福祉国家批判をしており、そして
1.原初取得
2.合意にもとづく所有の移転
3.暴力などの不正義による財の移転の矯正
という3原理が満たされているならば、その結果いかなる不平等が発生しようとも、それは正当だとしている。
もちろんこれだけで僕がノージックに関心を抱いたのではない。僕がノージックに関心を寄せるのは、彼が「同性愛結婚」を自由の権利であると主張していることだ。
ノージックはジョン・ロックらのイギリス思想の影響を受けているという。ロックらの思想は、土屋恵一郎が『独身者の思想史』で示したように、独身者/同性愛者であることが、その一つの発想になっていると考えられる。
このことからも、ノージックの著書は僕にとってマストなのかもしれない。近々読んでみたい……でも時間がないんだよね、結構これ分厚そうだし、それに今はマーガレット・ミラーの原書読みの最中だし……。
日曜日, 11月 02, 2003
金曜日, 10月 31, 2003
[ジャクスン・ポロック]
ジャクスン・ポロックの映画『ポロック 2人だけのアトリエ』 のサイトを見て、ポロック役のエド・ハリスが画家本人にすごく似ているのに驚いた。
それと原作はピュリッツァー賞を受賞した『JACKSON POLLOCK:AN AMERICAN SAGA』ということだが、この本を十年以上前に読んでレビューしている日本人がいた。滝本誠である。
『美術手帳 1990/11』で滝本氏は、自殺した画家のナルシシズムに触れ、「彼の肉体はマーロン・ブランドであり、その死への意志はジェームズ・ディーンというわけだ」ということを述べ、そこから、ケネス・アンガーの『K・K・K・』やJ・G・バラードの『クラッシュ』(まだ映画も翻訳もなかった)へと論を進めていく。
そして、アートというマイナーな世界の人間が「英雄」になるためには<死>の文化伝説が必要だった。あのドロップ・ペインティングは、伝記にある少年時代のポロックが雪の上に小便をひっかけた模様に恍惚したというエピソードだけでなく、「自らの死の瞬間、事故死の瞬間のイメージのフラッシュ・フォワードである」と書く。
こういうところはさすが滝本氏であり、やっぱり凄い人だと感嘆する。
ジャクスン・ポロックの映画『ポロック 2人だけのアトリエ』 のサイトを見て、ポロック役のエド・ハリスが画家本人にすごく似ているのに驚いた。
それと原作はピュリッツァー賞を受賞した『JACKSON POLLOCK:AN AMERICAN SAGA』ということだが、この本を十年以上前に読んでレビューしている日本人がいた。滝本誠である。
『美術手帳 1990/11』で滝本氏は、自殺した画家のナルシシズムに触れ、「彼の肉体はマーロン・ブランドであり、その死への意志はジェームズ・ディーンというわけだ」ということを述べ、そこから、ケネス・アンガーの『K・K・K・』やJ・G・バラードの『クラッシュ』(まだ映画も翻訳もなかった)へと論を進めていく。
そして、アートというマイナーな世界の人間が「英雄」になるためには<死>の文化伝説が必要だった。あのドロップ・ペインティングは、伝記にある少年時代のポロックが雪の上に小便をひっかけた模様に恍惚したというエピソードだけでなく、「自らの死の瞬間、事故死の瞬間のイメージのフラッシュ・フォワードである」と書く。
こういうところはさすが滝本氏であり、やっぱり凄い人だと感嘆する。
日曜日, 10月 19, 2003
火曜日, 10月 14, 2003
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