[2002年度ベスト本]
ずいぶんと偏ったチョイスと読み方をしてるし、ここのところフィクションの比率がガクンと下がったのですが、とりあえず小説のベスト5を。
1.ドナ・タート『シークレット・ヒストリー』(扶桑社ミステリー)
2.笠井潔『オイディプス症候群』(光文社)
3.ルース・レンデル『聖なる森』(早川ポケミス)
4.ヘンリー・ジェイムズ『金色の盃』(講談社文芸文庫)
5.バーバラ・ヴァイン『ソロモン王の絨毯』(角川文庫)
ドナ・タートは10年ぶりの新作ニュースで盛りあがっていたので読んでみたら、まぎれもない傑作だった。
同じく『オイディプス症候群』も10年ぶりの矢吹駆シリーズ。こちらも読み応え抜群。
レンデル『聖なる森』でウェクスフォード・シリーズを見直した。最後の最後まで「ミステリー」にこだわった充実の一冊。リーダビリティはこれが一番かな。
ジェイムズは読むのに苦労したけど、それだけ得るものは大きかった。小説が「芸術作品」となる見本のようなもの。
ヴァインは本当にハズレがない。これはどちらかというとサスペンス寄りの作品だけど、ヴァイン名義ならではの余韻がたまらない。
火曜日, 12月 31, 2002
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