土曜日, 2月 07, 2004

[更新状況]

Iron Gate にソフィア・フォカ、レベッカ・ライト 『イラスト図解”ポスト”フェミニズム入門』を追加しました。

水曜日, 2月 04, 2004

[ゲイは「完全な結婚」の権利を有している]

日本と同様、憲法改正論議が白熱しているアメリカで、マサチューセッツ州裁判所が見解を示した。ゲイ・カップルの「完全な結婚」こそが、州憲法に適合すると。

Gays Have Full Marriage Rights, Massachusetts Court Says [NY Times]

記事によると、裁判所は、civil unions (同性パートナー制)ではなく、same-sex marriages(同性結婚)だけが、Commonwealth 法の定めた差別撤廃条項に則るものであると明確に示した。

これは、ヴァーモント州方式のcivil unions についてマサチューセッツ州が見解を示したもので、つまり、”unions”と”marriages”の「差」は、その差ゆえに、必然的に「2級市民」のレッテルを同性愛者に与えることになる。よって、”marriages”でなければならない、という論理。

ゲイ団体はこの裁判所の見解を歓迎しているが、一方、これは「裁判所の見解」であって「(一般)市民の見解」ではない、というある議員の見方もある。


月曜日, 2月 02, 2004

[パレスティナのゲイはイスラエルに安住を求める]

いろいろな意味で、エドワード・サイードにも読んで欲しかった記事。ソースは「Cleveland Jewish News」。その名のとおりユダヤ系のメディアだ。

Palestinian gays seek safety in Israel [Cleveland Jewish News]

記事によると、イスラム圏のパレスティナでは、同性愛者はひどく迫害されている。ゲイであることがわかると、当局に連行され、暴行を受け、拘留される。実際、西岸地区とガザ地区では、「ソドミー」は3年から10年の懲役になる。
したがって、多くのパレスティナのゲイは、「難民」としてイスラエルに逃亡する。イスラエルでは、こういった性的指向による「難民」を受け入れているからだ。

さらに記事では、「仮名」のあるパレスティナ人の「体験」が生々しく語られる。イスラエルの同性愛団体の代表者は言う「パレスティナでゲイであることは死を意味する」と。

記事の締めくくりは、パレスティナからイスラエルに逃亡し、現在テル・アヴィヴのレストランで働いているパレスティナ人ゲイ男性の弁。彼はユダヤ人のパートナーとテル・アヴィヴ郊外で暮らしており、平和の大切さと自分の幸運を噛み締めている。

日曜日, 2月 01, 2004

[マレーシアのゲイ・シーン]

マレーシアというと、「独裁者」マハティールによるアンワル元副首相逮捕に象徴されるように、同性愛者の人権を蹂躙している最悪の国というイメージがあったが、Gay Malasia Network というサイトを見つけて、多少考えを改めた(もちろん「多少」だが)。

まず、ゲイのサイトがあること自体に驚いたが(しかも美しくユーザフレンドリーで情報量もかなりある。何より「優しさ」が滲み出ている)、ゲイのためのバーやディスコ、サウナがマレーシアに「存在」していることに、やはり驚いた。

もちろんサイトの管理人が書いているように、マレーシアのようなイスラム国家では、同性愛は「オープン」に出来なく、事実、懲役20年という厳しい法がある。

しかし、この法は「イスラム教徒」にだけ適用され、さらに言えば実際にはさほど「厳格には」実施されていないようだ。ムスリムのマレー人も「クルージング」をしているし、彼が言うには、マレーシアのゲイ・シーンは、シンガポールよりもずっと「オープン」だという。
また、the Pink Triangle や the Malaysian AIDS Council といったNGOもあり、マレーシアのゲイ・コミュニティをサポートしているということだ。